ウクライナ法人ドンバス鉄鋼連合向けバイヤーズ・クレジット 当行初のウクライナ向けコーポレート・リスクテイク融資
環境
新聞発表/2006-85
2007年2月2日
2007年2月2日
- 国際協力銀行(総裁:篠沢恭助)は、1日、ウクライナの大手鉄鋼会社であるドンバス鉄鋼連合(Corporation “Industrial Union of Donbass” )の子会社であるエコエネルギア社(Closed Joint-Stock Company “Ekoenergiya”)との間で、総額138億円を限度とするバイヤーズ・クレジットの貸付契約に調印しました。本融資は、カリヨン銀行東京支店(幹事行)及び(株)みずほコーポレート銀行との協調融資であり、欧州復興開発銀行(EBRD)との協働により実現したものです。
- 本融資は、住友商事がウクライナ・ドネツク市近郊に所在するエコエネルギア社向けに副生ガス利用発電設備一式(国内メーカーは三菱重工)を輸出するための資金に充てられます。なお、本件は当行がウクライナ企業の信用リスクに依拠する形(コーポレート・リスクテイク)で融資を行なう初めてのケースです。
- 本融資を通じてドンバス鉄鋼連合が導入する発電設備は、製鉄所から排出される余剰ガスを有効利用して工場内の電力の一部を賄うことを可能とするものであり、日本企業の省エネ技術による、ウクライナの環境改善や、ドンバス鉄鋼連合のエネルギー利用効率化の推進が期待されます。また、将来的には、京都メカニズムの活用により、当該発電事業を通じて創出される排出権クレジットの日本企業による獲得も有望視されています。
- 近年、ウクライナ経済は、鉄鋼業を中心とした輸出拡大、農業部門の回復等により目覚しい成長を遂げており(2006 年1-8月GDP成長率:5.7%)、日本企業は同国を有望な輸出先として注目しています。本融資は、2005年7月のユーシチェンコ大統領訪日時に締結された「日ウ間の21世紀における新たなパートナーシップに関する共同声明」に則り、貿易・投資分野における二国間経済関係の発展・深化を促進するものであり、当行は、今後とも両国間経済関係の更なる発展に金融面から貢献していく方針です。
- また、本プロジェクトに対しては、当行の協調融資と共にEBRDも融資を行う予定であり、融資審査に際しては、当行とEBRD間での情報交換等を通じた協力を通じて、迅速な案件組成が可能となりました。当行は今後も、こうした公的金融機関とも連携しつつ、日本企業のウクライナ向け輸出を積極的に支援していく方針です。