世界環境ビジネスフォーラム in India 日本・インド環境協力について講演

環境 , ナレッジ提供
【写真】  パネルセッションの模様
【Photo】  JBIC本郷
【写真】  JBIC出展ブースの様子

2009年9月5日、インド・ニューデリーにおいて「世界環境ビジネスフォーラム」が開催されました。国際協力銀行(JBIC)は、同フォーラムを後援、JBIC環境ビジネス支援室長の本郷尚がスピーカーとして参加し、日本企業の技術力と日本の金融力を活用したビジネスモデル構築を提案および地球温暖化に対するJBICの取り組みについて講演しました。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)議長、エネルギー資源研究所(TERI)所長を兼務され、2007年にノーベル平和賞を受賞したラジェンドラ・パチャウリ氏および政策研究大学院大学の黒川清教授が基調講演を行いました。

パチャウリ氏からは、インド経済の持続的成長と地球温暖化防止に向けた日本とインドの環境技術連携の説明がありました。黒川氏は、インドと日本が両国のそれぞれの文化を認識することが重要であること指摘した上で、インドにおける日本の環境技術普及のポテンシャルについて説明されました。

なおJBICの本郷は、「インド経済の発展と日本の環境・エネルギー投資」をテーマに講演を行い、世界は現在、経済的な危機と気候変動の二つの危機に直面しているなかで、これらの危機を解決するため手段の一つとして、JBICが推進している環境投資支援(LIFE)イニシアティブ)を紹介しました。

さらにインド経済の持続的発展には、日本の環境技術と金融力を活用し日印の環境協力を進めるべきであり、その際に鍵となるのは「商業的に利用可能な先端技術(commercially viable BAT)」であることを提案しました。*1

 

また、「課題解決に向けた環境技術連携の実現を支える金融システム」と題したトークセッションでは、JBICが紹介した「商業的に利用可能な先端技術」について、インド最大の民間銀行であるICICI銀行ジェネラルマネージャー ニハール・デサイ氏とJBIC本郷が議論を行いました。ICICI銀行は既にJBICの協力により環境投資事業支援のための融資制度を設けており、地球温暖化防止に向け両行で引き続き協力を行っていくことを確認しました。

なおプレゼンテーション・セッションでは、日本側からセメント産業や鉄鋼業に関する省エネ技術、ヒートポンプやインバーター技術再生可能エネルギーの開発などが紹介され、インド電力省はじめとするインド政府関係者、TERIとともにその利用可能性について議論しました。

本フォーラムを締め括るにあたり、「インディア・トゥデイ」誌のラジ・チェンガッパ氏がモデレーターを努め、インド商工省産業政策振興局次官 アジャエ・シャンカー氏、TERIパチャウリ氏、政策研究大学院大学黒川氏、JBIC本郷によるパネルセッションが行われました。パチャウリ氏は、環境技術だけでなく、研究開発や国民のライフスタイルに関わる分野で日印連携の可能性があるとし、黒川氏は、道路建設、高速鉄道、都市建設とその水管理などを含めたシステムなどの分野に対し日本企業はインドに進出して欲しいとまとめました。本郷からは、投資を加速させるためには成功事例を作りPRすることが必要であると提案しました。

このセッションを通して、地球温暖化防止に向けた日印の連携をきっかけに、インド経済の持続発展と日印関係のさらなる発展が期待できることの認識を深めました。

注釈
  1. *1 BAT: Best Available Technology(利用可能な先端技術)の略
参考情報

 

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