オランダ王国における洋上風力発電事業に対するプロジェクトファイナンス
海外展開支援融資ファシリティの一環として、日本企業による洋上風力発電事業への参画を支援

  • 地域: ヨーロッパ
  • インフラ
  • [プロジェクトファイナンス]
  • 投資金融

 
2016年3月11日
  1. 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、9日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、三菱商事株式会社(以下「三菱商事」)が出資するオランダ王国Clusius C.V.(以下「CLUSIUS」)との間で、オランダ王国の洋上風力発電事業を対象として、融資金額約244百万ユーロ(JBIC分)を限度とするプロジェクトファイナンス*2 による貸付契約を締結しました。本融資は、民間金融機関との協調融資によるもので、協調融資総額は約443百万ユーロです。
     
  2. 本件は、三菱商事が、オランダ王国公営の総合エネルギー事業会社であるEneco Holding N.V.(以下「Eneco」)と共同で設立したCLUSIUSが、Luchterduinen(Q10)洋上風力発電所を運営し、20年に亘りEneco Energy Trade B.V.(Enecoの100%子会社)に対して売電する事業に必要な長期資金を融資するものです*3
     
  3. 三菱商事は、持続的環境価値を生み出す再生可能エネルギー電源の開発に注力しており、特に再生可能エネルギー電源が積極的に導入されている欧州では、大規模な開発が可能な洋上風力発電事業を中心に、陸上風力発電事業も含めた風力発電事業に積極的に取り組む方針を打ち出しています。再生可能エネルギーの中でも新しい分野のひとつであり、我が国企業にとって経験の少ない海外での洋上風力発電事業を、JBICが長期融資を用いて支援することは、日本企業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
     
  4. 日本政府は、2015年6月に改訂した「インフラシステム輸出戦略」において、再生可能エネルギープロジェクトを新たなフロンティアとなるインフラ分野の支援対象の一つとして位置付けています。また、2015年12月に策定された「美しい星への行動2.0(Actions for Cool Earth:ACE2.0)において、優れた低炭素技術の普及促進を表明しており、本件はこうした日本政府の政策にも合致するものです。
     
  5. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外インフラ事業展開を金融面から積極的に支援していきます。
注釈
  1. *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
  2. *2 プロジェクトファイナンスとは、プロジェクトに対する融資の返済原資を、そのプロジェクトの生み出すキャッシュフローに限定し、プロジェクトの現地資産のみを担保として徴求する融資スキームのことです。
  3. *3 本プロジェクトにおいて風力発電機の供給等を担うMHI Vestas Offshore Wind The Netherlands B.V.は、三菱重工業株式会社が出資するデンマーク王国法人MHI Vestas Offshore Wind A/Sの100%子会社であり、同社の設立にあたっては、JBICが海外展開支援出資ファシリティの一環として支援を行っています。詳しくは2014年4月1日付プレスリリースをご参照下さい。
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