シンガポール国際水週間(SIWW2009)で講演


日本パビリオンの様子 日本パビリオンの様子 

2009年6月22日(月)~26日(金)に第2回シンガポール国際水週間(Singapore International Water Week:SIWW2009)がシンガポールで開催されました。

SIWW2009では各種セミナーなどが開催され、展示会(Water Expo)には28カ国から420社が出展するなど(うち日本パビリオンには11団体が参加)、会期中85カ国より総勢1万名以上の参加者がありました。

Water Leaders Summit

講演をするイブラハム大臣  講演をするイブラハム大臣

主要国の企業のトップ、地方政府の首長や水関連省庁の大臣など49カ国から300人が参加したハイレベル会議、Water Leaders Summitでは、シンガポール環境水資源省のヤコブ・イブラハム大臣が講演、経済危機により水インフラ事業の遅れや延期が目立っており、公的機関により支援が必要となっていることを説明しました。

講演するウィレム皇太子  講演をするウィレム・アレキサンダー皇太子 

また、国連の「水と衛生の諮問委員会」議長を務めるオランダのウィレム・アレキサンダー皇太子は水資源の貴重さを説明し、さらには1ドルの投資で9ドルの社会的配当が得られると下水事業への投資を呼びかけました。

水事業におけるファイナンスフォーラム

水事業におけるファイナンスフォーラム  水事業におけるファイナンスフォーラム 

国際協力銀行(JBIC)は24日、世界銀行およびシンガポール公益事業庁(PUB)と共に、「水事業におけるファイナンスフォーラム」(Financing for Water Infrastructure & Technologies:Challenges and Opportunities in the Current Economic Climate)を開催し、KPMG、マッキンゼー・アンド・カンパニー、DBS銀行、アジア開発銀行、シティスプリング・インフラストラクチャー、XPVキャピタル(発表順)のご担当者にご参加いただきました。

2008年来の経済危機の影響で多くの企業にとって資金調達が困難な状況下、当フォーラムでは、このような時代の水事業における金融のあり方について様々な観点から説明や質疑応答がなされ、定員の200人を超える方々に参加いただき好評を得ました。

主催者挨拶としてJBIC取締役星文雄は、水事業が民活・民営化の流れにある中で金融の役割が重要であり、官民と金融セクターが連携する「パブリック・プライベート・ファイナンシャル・パートナーシップ(PPFP)」を通じ、JBICが触媒役となって民間部門の資金調達を支援する方針を表明しました。また効率的な水使用のためには、自然界における水循環を考慮した水の統合管理が重要であるとの考えを示しました。

後半のパネルセッションではJBIC環境ビジネス支援室長本郷尚が、水事業における投融資において、JBICがこれまで培った独立系発電事業(IPP)での経験を活用できると説明しました。また、自治体は事業実施にあたって重要な役割を果たすが、財政基盤の弱いところが多いこと、投資回収には非常に長い期間を要すること、外貨建て収入がなく投資先国の通貨変動リスクが大きいことなど、留意点も合わせて指摘しました。

当フォーラム全体では、経済発展のためには水供給が必要不可欠でありビジネス機会にもつながること、水事業は民活・民営化時代であり多様なファイナンスが必要なこと、望ましいインフラ水準と現状との間には大きなギャップがあり(4,200億ドル/年の投資に相当)設備増強だけでなく節約も必要なことなどが確認されました。

水事業におけるファイナンスフォーラム

日本ビジネスフォーラム

日本ビジネスフォーラム 日本ビジネスフォーラム

25日には「日本ビジネスフォーラム」(主催:シンガポール公益事業庁(PUB)、特定非営利活動法人日本水フォーラム、後援:シンガポール日本大使館、日本貿易振興機構シンガポール・センター)が開催され、特定非営利活動法人日本水フォーラム事務局長/水の安全保障戦略機構事務局長竹村公太郎氏、経済産業省産業技術環境局環境指導室長中村吉明氏、東レ株式会社顧問/海外水循環システム協議会諮問委員会委員長栗原優氏、シンガポール・インターナショナル・エンタープライズ国際副最高経営責任者チュア・タイク・ヒム氏、JBICからは環境ビジネス支援室室長本郷が講演しました。

JBIC本郷は、官民と金融セクターが連携する「パブリック・プライベート・ファイナンシャル・パートナーシップ(PPFP)」を通じて、水事業に取り組む民間企業への資金調達の必要性や、水節約のために水効率(Water Efficiency)改善が必要であると説明しました。

日本ビジネスフォーラム

新興国において人口が増加し経済成長を続ける中、水関連インフラ(社会基盤)整備の需要が高まっています。このような状況は、水インフラ関連で高い技術力を有する日本にとって大きなビジネスチャンスであるとともに、水効率改善への技術提供を通じて世界の持続的な成長に貢献できます。
JBICはこれまで培った独立系発電事業(IPP)等の民活ファイナンスのノウハウを活かし、個別事業の相談や「海外水循環システム協議会」*1などの活動を通じて、水分野に対する支援を継続していく予定です。

注釈
  1. *1 有限責任事業組合 海外水循環システム協議会
    「産業競争力懇談会」による技術の強みを活かした新たな水ビジネス産業を育成し、輸出産業とするため、政府及び関係諸機関の全面的なバックアップ体制構築が必要であるとの提言を受けて設立したもの。地球規模での「水問題」解決に向け、わが国の優れた技術・ノウハウを結集するため設立された。30数社(2009年7月現在)の水関連企業が参加し、官・学との連携を図りながら2014年3月までの間、海外展開のための水循環システム運営事業の基盤確立に向けて、(1)市場調査、(2)技術開発国内開発拠点の形成と運営によるトータルシステム競争力強化、(3)モデル事業検証による運営管理ノウハウ構築、を目的とし活動を展開する。JBICは諮問委員として当協議会に協力をしている。

 

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