「世界危機を乗り越えたアジアの持続的成長戦略-インフラストラクチャー、環境、ファイナンス」ワークショップおよびセミナー
JBIC・インドネシア大学経済学部経済社会研究所(LPEM FEUI)共同開催


【写真】  ワークショップで歓迎の辞を述べるJBIC渡辺

国際協力銀行(JBIC)は、2010年2月15、16日の二日間にわたり、インドネシアのジャカルタにて、インドネシア大学経済学部経済社会研究所(LPEM FEUI)と共同で、「世界危機を乗り越えたアジアの持続的成長戦略-インフラストラクチャー、環境、ファイナンス」をテーマとするワークショップとセミナーを開催しました。

開催に際しては、産学官の対話・連携を促進するとの趣旨に賛同頂いた国際金融情報センター(JCIF)の協力に加え、日本側からジャカルタジャパンクラブ(JJC)、インドネシア側から戦略国際問題研究所(CSIS)、商工会議所(KADIN)、輸出入銀行(LPEI)の後援を得ました。

初日のワークショップでは、テーマに関連した分野で活躍されている産学官の専門家の方々、特に両国間の連携強化に携わっておられる方々と共に、具体的な協力推進に向けた取り組みに関する議論を深めました。

ワークショップ

【写真】  ワークショップの模様(1)左から、アリフィン・インドラ輸出入銀行専務取締役、エマ・スリ・マルティニSMI社長、JBIC加賀。
【写真】  ワークショップの模様(2) 左から、ザキール・マフムッドLPEM副所長、アンギト・アビマニュ財政政策庁長官、三重野文晴神戸大学教授、テー・キアン・ウィー インドネシア科学院研究員、西沢利郎JCIFアジア第2部長。

当日は、インドネシアのアンギト・アビマニュ財務省財政政策庁長官、ジスマン・シマンジュンタクCSIS会長、ラクスミ・デワンティ環境次官補、エマ・スリ・マルティニ国有インフラ公社(SMI)社長や、現地日系企業の方々に加え、東京大学の伊藤隆敏教授、神戸大学の三重野文晴教授、JCIFの西沢利郎アジア第2部長ほか、両国の産学官関係者約40名が参加されました。

ファイナンスに焦点を当てたセッションでは、JBICアジア大洋州担当外事審議役の加賀隆一が、パブリック・プライベート・パートナーシップ(PPP:官民協調)におけるリスクコントロールのあり方など、プロジェクトファイナンスを活用した案件組成における留意点に加え、新たな課題や可能性についても報告を行い、議論をリードしました。

ワークショップでは、電力、都市交通、広域ロジスティクス、水資源管理などのインフラストラクチャーを整備するため、あるいは、再生可能エネルギー開発や先進的な技術の導入により、低炭素社会を育み、気候変動問題に対処するため、両国の官民当事者が果たすべき役割について議論を深めました。

セミナー 

【写真】  アリアント・パトゥンルLPEM所長
【写真】  塩尻孝二郎駐インドネシア大使
【写真】  エミル・サリム元環境大臣

二日目のセミナーでは、インドネシアと日本が、それぞれの強みを戦略的に活かして、世界金融危機を乗り越えたアジアの持続的成長へのチャンスを見出すために産官学関係者が協力するための共通戦略について議論しました。

来賓の塩尻孝二郎駐インドネシア大使からのご挨拶の後、エミル・サリム元環境大臣(大統領諮問会議メンバー)の基調講演、スリ・ムルヤニ財務大臣からのメッセージが続きました。

エミル・サリム元環境大臣の基調講演では、インドネシアが有する豊富な天然資源と多彩な文化・伝統と、日本が誇る先進的な技術や知恵などを融合させることで、両国のみならず、アジアや世界の持続的成長に貢献できると強調されました。

また、スリ・ムルヤニ財務大臣からは、アジアにおける持続的な成長と発展を支えるインフラストラクチャー、環境、ファイナンスの分野に好機があるとの認識に加え、経済と環境面の持続性との適切なバランスを追求すべきであるとの考えが示されました。

後半のパネルディスカッション・セッションでは、インドネシア財務省のハティブ・バスリ大臣特別顧問、JJCの山﨑紀雄副理事長、東京大学の伊藤隆敏教授に、JBICの渡辺博史経営責任者も加わり、LPEMのザキール・マフムッド副所長がモデレーターを務めるなかで、自由に意見を交わしました。

アジアの持続的成長を実現するためにはインフラストラクチャー、環境、そしてファイナンスの3つが鍵を握ること、将来世代の繁栄と幸福のために日本とインドネシアの両国が「相乗的な成長戦略」を追求することが重要との認識が共有されました。

パネルディスカッションの後には、約200名の参加者の方々からご意見やご質問が相次ぎ、有意義なやり取りが行われました。

JBICは、今後もこうしたセミナー等への参加を通してアジア地域内の連携強化、情報共有に努めていきます。

【写真】 プレゼンテーションを行うJBIC渡辺 着席左から、ザキール・マフムッドLPEM副所長、ハティブ・バスリ財務大臣特別顧問、東京大学の伊藤隆敏教授、ジャカルタジャパンクラブの山﨑紀雄副理事長。
参考情報

JBICは、2004年9月以来、LPEM FEUIと共同で、その時々の重要なテーマに焦点を当て、産学官の対話・連携を促進するためのワークショップやセミナーを開催しています。

  • 2004年9月 “Investment and Trade Policies for Indonesian Industrial Development: Challenges Ahead”
  • 2005年9月 “Enhancing Indonesia’s Competitiveness: Meeting the Challenges for Industrial Development”
  • 2006年8月 “Indonesia’s Competitiveness in an Era of Globalization and Regional Integration”
  • 2007年8月 “Promoting Regional Partnerships to Enhance Asia’s Competitiveness”
  • 2008年11月 “Competitiveness in Indonesian Manufacturing: Issues and Prospects”
  • 2008年11月 “Green Management and Corporate Competitiveness—Tradeoff or Opportunities?”

 

ページの先頭へ