2016年度 海外投資セミナー


JBIC業務企画室
次長兼調査課長 大矢 伸

株式会社日本総合研究所 調査部
上席主任研究員 大泉 啓一郎


株式会社国際協力銀行(JBIC)は2016年12月13日(火曜日)、「海外投資セミナー~わが国製造業企業の海外事業展開~」を開催しました。本セミナーでは、JBIC業務企画室次長兼調査課長 大矢伸より、1989年から実施して2016年で28回目となる「2016年度海外事業展開調査」について、また、株式会社日本総合研究所 調査部 上席主任研究員 大泉啓一郎氏より「新しい段階に入るアジア投資」について、各々講演を行いました。当日は、80名以上の皆様のご参加があり、盛況のうちに終了しました。

はじめに、JBIC業務企画室次長の弓削範泰による開会挨拶の後、大矢より「わが国製造業企業の海外事業展開に関する調査報告(2016年度海外直接投資アンケート結果)」について解説を行いました。今回は、例年の質問事項である「日本企業の海外事業の収益動向」、「中期的な事業展開動向」及び「有望事業展開先国・地域」に加え、トピックスとして「海外M&Aの実施状況と課題」、「サプライチェーンの在り方と生産・研究開発拠点の役割」、「グローバル市場における競合状況」について報告しました。

次に、株式会社日本総合研究所の大泉氏より、アジアにおける生産体制や消費市場の変化、及び都市部を中心とした新興国経済の成長に伴い、アジアの投資環境が新しい段階に入っていることについて、具体的な事例を交えながら説明があり、本社経営における課題や今後の展望について指摘がありました。

具体的には、アジア全体(中国、韓国、台湾、香港、ASEAN10)の名目GDPは、2005年を境に、日本を追い越し、現在日本の4倍の規模に達している状況から、アジアでの日本の立ち位置が徐々に変わってきていることが大きな環境の変化としてあげられました。また、生産工程の分業に伴い、海外需要に対する生産が海外で行われるようになってきたことや、都市部とそれ以外の地域間格差が生じており、高所得者層をターゲットとした分野に商機が生まれていること、SNSを活用したソフト産業が急速に伸びていることなどの説明がありました。その上で、今後のアジアビジネスにおいては、現地企業や政府との関係構築、強化が一層重要となることが指摘されました。

JBICは今後も引き続き、日本企業の海外事業展開に関する様々な情報提供を行っていく予定です。

会場風景

 

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