JBICドバイ駐在員事務所が開設10周年を記念してコンファレンスを開催
中東諸国の発展ビジョン実現に向けた、日本・中東のパートナーシップのあり方


株式会社国際協力銀行(JBIC)ドバイ駐在員事務所は、事務所開設10周年を記念し、2016年11月22日に「Japan's continuing challenge to partner with Middle Eastern countries in achieving development "Visions"」と題したコンファレンスをドバイのインターコンチネンタルホテルにて開催しました。

  コンファレンスの様子   JBIC総裁近藤による開会挨拶   ムハンマド・ビン・ハリーファ・アール・ハリーファ石油大臣からの祝辞   JBIC会田による基調講演   JBIC玉木による閉会挨拶

JBICは、2006年1月にドバイに拠点を設立する最初の日本の金融機関として、ドバイ・インターナショナル・ファイナンシャル・センター(DIFC)にドバイ駐在員事務所を開設しており、今年で開設10周年を迎えました。同事務所においては、中東・北アフリカ諸国16ヶ国1地域を管轄しています。コンファレンス当日は、中東・アフリカ地域各国より政府関係者、金融機関、日系企業関係者等、約160名の出席がありました。

JBIC総裁の近藤 章は、開会挨拶において、これまでの日本企業及びJBICの活動への協力に対し感謝を述べるとともに、今後も中東地域内外においてインフラ分野等での一層の協力を実現していくことを表明しました。そして、ルーズベルト夫人のスピーチでも有名になった、"Yesterday is a history. Tomorrow is a mystery. Today is a gift. That's why it is called the "present"."という言葉を引用しつつ、次なる10年を見据えて中東諸国及び関係者の皆さんと新たな歴史をともに作っていきましょう、と呼びかけました。

来賓の方々からは祝辞が述べられました。バーレーンのムハンマド・ビン・ハリーファ・アール・ハリーファ石油大臣からは、これまでの中東各国との協力と、日本企業の技術、品質への感謝、そしてドバイ駐在員事務所関係者への感謝の言葉をいただきました。続いて、在アラブ首長国連邦(UAE)藤木完治特命全権大使より、今後は資源分野のみならず、環境エネルギー・インフラ・医療といった分野への協力の拡大も中東諸国から求められており、その実現に向けたJBICの一層の取組みへの期待が示されました。また、DIFCイーサ・カジム総裁からは、UAEをはじめとする中東諸国との協力機会を提供する金融センターとして、今後もJBICを含む外国金融機関に対して良好な金融環境を提供していくことが表明されました。

引続いて行われた基調講演セッションでは、中東各国の掲げる国家発展「Vision」実現に向けて日本企業やJBICにどのような協力が求められるかを問題意識として、①前DIFC首席エコノミストのナッセル・サイディ博士より今後10年の中東経済見通しについて、②ドバイ日本商工会議所の藏元 正隆会頭(丸紅株式会社執行役員中東統括)より中東の電力分野等での日本企業の活動実績と展望について、③国際的エネルギーコンサルティング会社FGEのフェレイダン・フェシャラキ会長より原油価格下落と中東諸国の対応について、各々有識者・実務家の立場からお話を頂きました。

その上で、④JBIC欧阿中東地域統括の会田 守志が、ドバイ駐在員事務所開設から10年間のJBICの取組みを総括しました。JBICは中東諸国から信頼されるパートナーとして着実に実績を積み重ねてきたとして、(1)中東進出日系企業数がこの10年で1.5倍増となった中、JBICの中東・北アフリカ向け出融資保証残高も1.4倍に増加したこと、(2)アブダビ水電力庁傘下のADWECの発電容量、造水能力がこの10年で各々2倍、1.4倍へと増加し、その多くが日本企業及びJBIC支援事業によるものであることを紹介しました。また、中東諸国の国家発展「Vision」実現にあたり、油価低迷下で財政制約を乗り越えるには、JBICの果たす役割、特にEPC受注要件にファイナンスを組み合わせる場合における支援及びPPPスキームの有効活用が重要とし、JBICとしても環境変化に適応しながら、日本企業及び民間金融機関と連携しつつ、今後も中東諸国とのパートナーとしての役割を担い続けていくと述べました。

最後に閉会挨拶に立ったJBICドバイ駐在員事務所首席駐在員の玉木 直季は、出席者への感謝を述べるとともにJBICが今後も中東地域の「良きパートナー」であり続けることを表明し、コンファレンスを締めくくりました。コンファレンスの後、在ドバイ道上 尚史総領事によるご挨拶の後行われたレセプションでは、日本側・中東アフリカ側の双方の出席者がお互いに親睦関係を深める機会となりました。

コンファレンスを通じ、中東地域各国とJBICとの更なる関係強化に向けて、お互いの認識を強めることとなりました。

プログラム概要
1. 開会挨拶
JBIC 総裁 近藤 章
2. 祝辞
バーレーン石油省 ムハンマド・ビン・ハリーファ・アール・ハリーファ大臣
3. 祝辞
在アラブ首長国連邦大使館  藤木 完治特命全権大使
4. 祝辞
ドバイ・インターナショナル・ファイナンシャル・センター(Dubai International Financial Centre: DIFC) イーサ・カジム総裁
5. 基調講演 "The Middle East through the looking glass, 2016-2026"
Nasser Saidi & Associates ナッセル・サイディ博士
6. 基調講演 "Business Opportunities for Japanese Companies in the Middle East Power Sector"
ドバイ日本商工会議所 藏元 正隆会頭
7. 基調講演 "Oil and Gas Markets in Turmoil: How Will the Middle East Cope"
FACTS GLOBAL ENERGY (FGE) フェレイダン・フェシャラキ会長
8. 基調講演 "JBIC: Partner for Middle East"
JBIC 欧阿中東地域統括 会田 守志
9. 閉会挨拶
JBIC ドバイ駐在員事務所 首席駐在員 玉木 直季
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