「LNG産消会議2017」で講演


  山田資源ファイナンス部門長による講演

株式会社国際協力銀行(JBIC)常務執行役員資源ファイナンス部門長の山田正明は、2017年10月18日に東京において開催された「LNG産消会議2017」で講演しました。

LNG産消会議は、LNGの生産国・消費国がLNGの長期的な需給見通しの共有と取引市場の透明化に向けた連携を図るプラットフォームとして2012年より毎年東京にて開催されています。これまで関係閣僚や国営石油・ガス会社、国際資源会社の幹部等によりLNGに関する注目トピックについて議論・意見交換が積極的に行われてきており、本年の開催が第6回となります。

JBIC山田は、「アジアのLNG市場の拡大に向けた産消連携」のセッションに登壇しました。その中で、昨今のLNG市場の変化、及びそれに基づく日本政府の方針を踏まえ、JBICとして、仕向地制限のない(日本向けに供給先を限定されない)LNG供給契約を結ぶようなLNGプロジェクトについても柔軟に支援を検討するとともに、新たなLNG需要国におけるインフラ整備を、LNG・ガスバリューチェーンの観点を軸に支援を強化していく方針について述べました。その際のポイントとして、下記三点に言及しました。

  1. 初期的なロジスティクスの整備に必要な資金を民間金融機関や政府系金融機関、国際機関等と連携しバンカビリティを高めて支援を行う。
  2. 信用力が必ずしも十分でない新たなLNG需要家の円滑な参画を、従来よりも踏み込んだリスクテイクを可能とする「特別業務」も活用しつつ、後押しする。
  3. 新たにLNGを利用しようとする国の政府の方針・コミットメントが重要であるところ、日本の政府機関として、そうした政策づくりも支援する。

昨今、日本政府は「LNG市場戦略」(2016年5月発表)や「総合資源エネルギー調査会 資源・燃料分科会報告書」(2017年6月発表)等において、流動性の高いLNG市場は我が国のLNGの調達にとって好ましいものとして支援する方針を打ち出しています。また、アジアのガスインフラ整備に関しても、政策金融機関の積極的な支援の必要性を提唱しています。今回の産消会議においても、世耕経済産業大臣より、アジアにLNGを供給する、またはアジアにLNG需要を作るプロジェクトに対し、日本の官民で100億ドル規模のファイナンスを用意することが表明されました。

我が国はLNG輸入に関し40年を超える歴史を有する、世界最大のLNG輸入国であり、JBICも1970年代から世界各地のLNGプロジェクトをファイナンス面で支援してきました。JBICは、こうしたLNG分野での経験をはじめ、資源及びインフラの両セクターで培った知見を動員し、来る新たなLNGの時代の到来に即応した貢献を行っていきます。

ページの先頭へ