わが社の海外展開株式会社 ベステックス キョーエイ(三重県四日市市)
自動車用パイプ加工製品に特化して、世界に展開

タイに続き、インドでも現地生産が軌道に


【写真】田中定樹社長

インドに通うたび道が良くなり、高速道路の建設も進んでいます。
今はコンパクトカーが主流ですが、ミドルクラス車市場が大きく成長すると期待しています。

田中定樹 社長

ホンダ車全車種に製品を供給


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株式会社ベステックス キョーエイは、燃料の注入口と燃料タンクを結ぶフューエルフィラーパイプを主力に、ダッシュボードのフレームパイプ、ステアリングコラム、油圧制御フィードパイプなどの自動車用部品を製造。特に、フューエルフィラーパイプは、ホンダ車全車種に供給しています。

「ホンダ様とのお取引は、1960年にスーパーカブを生産する鈴鹿製作所ができて以来です。最初は小さなワッシャーの注文をいただき、やがてキャリア(荷台)の製造を一手にお引き受けするまでになりました」と語るのは田中定樹社長。

ベステックス キョーエイは、大正期から電気部品のメッキや金属加工を行ってきました。その技術が評価され、ホンダが四輪自動車業界に進出した後は、パイプ加工製品を幅広く供給するようになりました。

工場の各ラインにはロボットが大量に導入され、無人化が進んでいます。

「フューエルフィラーパイプは車種ごとに形状が異なり、素材も鉄・ステンレスなど様々です。当社は、1本のパイプからジョイント部を含めて一体加工することで部品点数を減らし、品質を高めるとともにコストダウンを図っています。量産性が重要なので、1980年代からロボットを導入し、独自の技術でフレキシブル生産システムを構築してきました」(田中社長)

創業以来培ってきた表面処理技術にも定評があり、メッキ液の管理を一手に担う専門チームを設けるなど、品質管理には余念がありません。技術はもとより、こうした品質の向上に対する日々の取組みの積み重ねを通じて、燃料やステアリングなど自動車の安全性・信頼性に直結する部品の生産工場として、ホンダから大きな信頼を得ています。

ホンダの世界戦略に応えて海外展開


【写真】
主力製品

1970年代から、ホンダは本格的に海外生産を開始します。その世界戦略に応えて、1988年、有力部品会社2社との共同出資の形で米国ホンダの生産拠点があるオハイオ州に進出。その後、同様の形態で中国の広州・武漢にも生産拠点を設立しました。

「当社独自では、タイにおいて1994年にBESTEX THAILANDを設立し、ホンダ様の世界品質に応えるため、日本と全く同じ生産ラインを導入しました。1997年にはアジア通貨危機に直面しましたが、幸い、翌年にはV字回復し黒字化できました」(田中社長)

2006年にはインドのラジャスタン州にBESTEX MM INDIAを設立。JBICは、タイに続き同社の取引銀行とともに融資を行っています。

「米国や中国と同様の形態で設立したインドの生産拠点では、共同出資会社が生産している部品も合わせて製造する計画であったため、単独で進出したタイに比べ、投資規模が大きくなりました。そこで、ホンダ様からも当社の経営基盤を安定化させるために資金的なサポートもいただき、当社はホンダ様の関連会社になりました。

インド拠点も現地の文化や言葉に通じたスタッフに恵まれ、順調に立ち上がっています」

独自技術を磨き、生産・品質力向上に貢献


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インドのBESTEX MM INDIA(内部)

海外では、他の日系・現地メーカーにも部品を供給していますが、高い品質を確保するためには、国内での研究開発・生産技術の向上が欠かせません。

ベステックス キョーエイでは、金属加工だけでなく樹脂加工技術にも力を注ぎ、船外機のフューエルタンクやカーエアコンのダクトなどの新製品を開発しています。

「自動車市場は世界不況の影響で停滞していますが、低燃費・低公害車の普及に貢献するため独自技術を磨き、生産・品質力を高めたいと思っています」と田中社長。

JBICの融資については、「タイ事業やインド事業向け融資においては、様々な局面で無理を聞いていただき感謝しています。今後も長期・安定的な融資に期待しています」と語っています。

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