- 地域: 中南米
- インフラ
- その他
2011年6月21日
- 国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺 博史) *1は、本日、ブラジル国立経済社会開発銀行(Banco Nacional de Desenvolvimento Econômico e Social、略称BNDES)との間で、レアル建ファイナンスに係る業務協力のための覚書を締結しました。
- ブラジルでは、2014年FIFAワールドカップや2016年オリンピック競技大会を控えた旺盛なインフラ需要等を背景に、日伯企業により交通インフラセクターを中心としたインフラプロジェクトを進める動きが広がりつつあります。これらのインフラプロジェクトは内貨収入型であることが多く、ブラジルの現地通貨であるレアル建による資金調達がプロジェクトの成否の鍵を握る重要な要素の一つとなっています。本覚書は、JBICがブラジルにおいて実質的に唯一の長期レアル建ファイナンスの供給者である政府系金融機関のBNDESと協調することにより、レアル建ファイナンスを供与する枠組みを構築するもので、日伯両国の企業が協調して進める同国の主に交通インフラを中心とするプロジェクトの実現を迅速かつ効果的に支援することを目的とするものです。
- JBICとBNDESはこれまで、ブラジルの産業投資、輸出振興、インフラ整備や、地球環境保全に係る事業等に対する融資や技術協力等を通じて約50年にわたり緊密な協力関係を構築しています。本件は、かかる協力関係を基にした、両行間でのレアル建ファイナンスに係る業務協力関係構築に向けた初の取組みです。
- JBICは今後もこうした取組みを通じて、日本企業の国際競争力の維持・向上や日伯両国間の緊密な経済関係の一層の深化・発展を金融面から支援していきます。
注釈