- 地域: アジア
- 資源
- 投資金融
2013年1月21日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、本日、国際石油開発帝石株式会社(以下「INPEX」)等が出資するインペックス北カスピ海石油株式会社(以下「北カスピ社」)との間で、融資金額231百万米ドル限度(JBIC分)の貸付契約に調印しました。本融資は、株式会社みずほコーポレート銀行、株式会社三菱東京UFJ銀行及び株式会社三井住友銀行との協調融資によるもので、JBICの「円高対応緊急ファシリティ」*1の下での資源・エネルギーの確保・開発の促進に係る案件です。
- 本件は、2005年10月及び2010年3月に北カスピ社との間で貸付契約を締結*2したものに続くものであり、北カスピ社と、ENI(伊)、ExxonMobil(米)、カザフスタン国営石油・ガス会社(KazMunaiGaz)、Royal Dutch Shell(英・蘭)、Total(仏)及びConocoPhillips(米)により構成される国際コンソーシアムが実施する、カザフスタン共和国領北カスピ海沖合に位置するカシャガン油田(以下「当油田」)の開発に必要な資金を融資するものです。
- 当油田は世界的にも大規模な油田であり、中東以外の新たなエネルギー供給源として注目されています。北カスピ社は1998年9月の権益取得以来、国際コンソーシアムの一員として、当油田の開発に参画しており、本融資は、原油の中東依存度の高い日本にとっても、エネルギー供給源の多様化に貢献するものです。当油田は、2013年半ばまでに原油生産が開始され、以後段階的に開発していくことを検討しています。
- JBICは今後も、日本企業による原油などの権益取得や開発を積極的に支援し、日本のエネルギー安全保障に貢献していきます。
注釈
- *1 2011年9月22日付お知らせ、2012年8月31日付お知らせ及び2012年12月5日付お知らせをご参照下さい。
- *2 2005年10月27日付プレスリリース及び2010年3月2日付プレスリリースをご参照下さい。