- 地域: アジア
- その他
- ブリッジローン
2013年1月28日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、1月17日、ミャンマー連邦共和国政府のアジア開発銀行(the Asian Development Bank、以下「ADB」)に対する延滞債務の解消のために約512百万米ドル、同月25日、世界銀行(the World Bank)グループの一つである国際開発協会(the International Development Association、以下「IDA」)に対する延滞債務の解消のために430百万米ドルのブリッジローン*1(短期のつなぎ融資)を、それぞれ融資しました。
- 今回のブリッジローンは、ミャンマー政府がADB及びIDAに対して有する延滞債務の解消に充てられ、その後、延滞解消に伴いADB及びIDAから改めてミャンマー政府に対し、社会経済開発を目的とする新規のプログラムローンが各々供与されました。また、ADB及びIDAからのこれらプログラムローンをもとに、ミャンマー政府から、JBICが融資したブリッジローンに対する返済が行われました。
- 本件のブリッジローンは、ミャンマー政府の要請を踏まえ、株式会社国際協力銀行法に基づき、財務大臣の認可を得て実施されたものです。今回のブリッジローンにより、ミャンマーと国際機関との関係が正常化することは、同国が国際金融市場への復帰を図る上で重要であり、同国及び周辺地域の安定及び発展につながるものと考えられます。
注釈
- *1 JBICによるブリッジローンとしては、前身の日本輸出入銀行によるペルー共和国政府及びペルー中央準備銀行向け(1993年3月)並びにベトナム社会主義共和国政府向け(1993年10月)の実績があります。