- 地域: アジア
- インフラ
- 出資
2013年3月29日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、28日、「海外展開支援出資ファシリティ」*1の一環として、インド政府、インド政府系3機関*2及びインド法人Delhi Mumbai Industrial Corridor Development Corporation Limited (以下「DMICDC」)との間で、DMICDCが新たに発行する株式に関する出資契約に調印しました。JBICはDMICDCに対し260百万インドルピーを出資予定であり、各社のDMICDCへの出資割合は、インド政府49%、インド政府系3機関25%、JBIC26%となります。
- DMICDCは、日印共同の地域開発構想であるデリー・ムンバイ産業大動脈(Delhi-Mumbai Industrial Corridor、略称:DMIC)構想*3の推進主体として、インドの中央政府及びデリー・ムンバイ間に所在する6州*4の州政府と協力し、DMIC構想の対象地域(以下「DMIC地域」)の各都市におけるインフラ開発のためのマスタープランの作成や案件形成調査の実施、プロジェクト実施にあたり必要となる各種政府許認可の取得支援等を行う法人です。
- JBICは、本件出資及び今後予定しているDMICDCへの取締役の派遣を通じ、案件形成の初期段階から、DMIC地域におけるインフラ・プロジェクトの組成に関与し、日本企業によるこれらプロジェクトへの参画を支援する方針です。これにより、DMIC地域におけるインフラ整備に貢献するとともに、日本企業のインフラビジネスへの参画機会の拡大につながることが期待されます。
- JBICは、今後とも出資機能の活用を含め、日本企業の海外事業展開を支援するとともに、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献していきます。
注釈
- *1 JBICは、出資機能をより一層活用し、日本企業の海外展開を積極的に支援するため、2013年2月に「海外展開支援出資ファシリティ」 を創設しました。2013年2月26日付お知らせをご参照下さい。
- *2 Housing and Urban Development Corporation Ltd.(インド政府100%出資の住宅土地開発公社)、India Infrastructure Finance Company Ltd.(同国政府100%出資のインフラ開発金融機関)、Life Insurance Corporation of India(政府100%出資のインド最大の生命保険会社)。
- *3 デリー・ムンバイの間に、貨物専用鉄道(円借款4,500億円)を敷設し、その周辺に、工業団地、物流基地、発電所、道路、港湾、住居、商業施設などのインフラを民間投資主体で整備を行う、日印協力の地域開発構想です。
- *4 ウッタル・プラデシュ州、ハリヤナ州、ラジャスタン州、グジャラート州、マディヤ・プラデシュ州、マハラシュトラ州。