- 地域: 大洋州
- 資源
- 投資金融
2012年8月15日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、本日、JFEホールディングス株式会社(以下「JFEHD」)との間で、炭鉱権益の取得資金に係る貸付契約に調印しました。本融資は、民間金融機関との協調融資によるもので、JBICの「円高対応緊急ファシリティ」*1の下での資源・エネルギーの確保・開発の促進に係る案件です。
- 本件は、JFEHDの子会社たるJFEスチール株式会社(以下「JFEスチール」)が、同社の投資子会社であるJFE Steel Australia(BY) Pty Ltdを通じて、豪州クイーンズランド州Bowen Basin北部に位置するバイヤウェン(Byerwen)炭鉱の権益20%を取得した資金につき、JFEHDに対し融資するものです。バイヤウェン炭鉱は、豪州でも最大規模となる原料炭の一種である強粘結炭年産1,000万トンの露天掘り炭鉱として操業を開始する予定です。JFEスチールは、子会社を通じた権益取得により、石炭の長期引取契約を締結するに至り、最大200万トン/年の原料炭を10年間に亘って引き取る予定となっております。
- 原料炭は世界的にも資源量が希少である一方、鉄鋼原料として不可欠なものであるため、適正な価格で必要量を確保することが課題となっています。バイヤウェン炭鉱から産出される原料炭は、高品位のコークスの製造に十分な品質を有しており、JFEスチールの安定的且つ効率的な製鉄事業の実施にも大きく寄与することが期待されています。
- JBICは今後も、日本企業によるエネルギー資源や鉱物資源などの開発・取得の促進を積極的に支援していく所存です。
注釈
- *1 2011年9月22日付お知らせをご参照下さい。