- 地域: 北米
- 資源
- 投資金融
2012年8月28日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、本日、JX日鉱日石エネルギー株式会社(以下「JXエネルギー」)との間で、融資金額261百万米ドル(JBIC分)の貸付契約に調印しました。本融資は、株式会社みずほコーポレート銀行、株式会社三井住友銀行、株式会社三菱東京UFJ銀行及び三井住友信託銀行株式会社との協調融資によるもので、JBICの「円高対応緊急ファシリティ」*1の下での資源・エネルギーの確保・開発の促進に係る案件です。
- 本融資は、JXエネルギーの100%出資子会社であるオーストラリア連邦法人JX Nippon Oil & Energy (AUSTRALIA) Pty. Ltd.が、カナダのススカ鉱区及びスクンカ鉱区等(以下「本プロジェクト鉱区」)を保有する事業会社の株式の25%を取得するために必要な資金を融資するものです。本件は、ブリティッシュコロンビア州ピースリバー炭田に位置する本プロジェクト鉱区から原料炭を生産するもので、2022年以降の生産規模は約1,000万トン/年を見込んでいます。生産された原料炭の一部は、日本の高炉メーカーに対して、長期にわたり供給される計画です。
- 原料炭は世界的にも資源量が希少である一方、鉄鋼原料として不可欠なものであるため、適正な価格で必要量を確保することが課題となっています。本プロジェクト鉱区は、新たに開発される鉱区であり、良質な原料炭の産出が見込まれています。また本プロジェクト鉱区が位置するカナダは、これまでも長年にわたり日本向けに石炭を安定的に供給してきており、本プロジェクトは、日本が原料炭を安定的に確保する上で重要な意義を有しています。
- JBICは今後も、日本企業によるエネルギー資源や鉱物資源などの開発・取得の促進を積極的に支援していく所存です。
注釈
- *1 2011年9月22日付お知らせをご参照下さい。