- 地域: 中南米
- 一般製造業・サービス業
- 投資金融
2012年9月14日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、今般、メキシコ合衆国法人Nippon Steel Pipe Mexico, S.A de C.V.(略称「NPM」)との間で、融資金額13.2百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約に調印しました*1。本融資は、株式会社みずほコーポレート銀行との協調融資であり、協調融資総額は22百万米ドルです。
- 本件は、拡大しつつあるメキシコでの自動車需要を取り込むべく、新日本製鐵株式会社(以下「新日鉄」)、SPTアンドSCインベストメント株式会社(住友鋼管株式会社(以下「住友鋼管」)と住友商事株式会社の合弁会社) 、及び株式会社メタルワンが設立したNPMが、同国グアナフアト州シラオ市において自動車用高級鋼管を製造・販売するために必要な資金を融資するものです。
- メキシコの自動車生産台数は、日系自動車メーカーの新規進出及び生産能力増強等もあり、2011年の約260万台から、今後大幅に拡大することが見込まれており、新日鉄及び住友鋼管が得意とする中高品位の自動車用鋼管の需要も伸張することが想定されています。こうした中、出資各社は、NPMにおいて自動車用鋼管の現地生産化を進め(生産能力2.4万トン/年)、日系及び欧米系の自動車・自動車部品メーカーに製品を供給していく予定であるところ、本融資は、出資各社の海外事業展開への支援を通じ、日本の鉄鋼産業の国際競争力の維持・向上に寄与するものです。
- JBICは今後も、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能を通じて、メキシコ等の成長市場における日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく所存です。