- 地域: アジア
- 一般製造業・サービス業
- 投資金融
2012年9月28日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、27日、タイ王国法人Nippon Steel Galvanizing (Thailand) Co., Ltd. (以下「NSGT」)との間で、融資金額111百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約に調印しました。本融資は、株式会社三菱東京UFJ銀行との協調融資であり、協調融資総額は222百万米ドル相当です。
- 本件は、新日本製鐵株式会社(以下「新日鉄」)の100%出資子会社であるNSGTが、タイの自動車業界を中心に今後更なる拡大が見込まれている鋼板需要に対応するべく、タイのラヨーン県において溶融亜鉛めっき鋼板の製造ライン(生産能力36万トン/年)を新設するために必要な資金を融資するものです。
- タイの自動車生産台数は、2011年では約146万台となっていますが、自動車メーカーの生産能力増強等により、今後は更なる増加が見込まれています。これに伴い、自動車ボディ等の製造に不可欠な溶融亜鉛めっき鋼板の需要拡大が予想される中、新日鉄は、今般NSGTを通じて現地生産化することで、拡大する現地の日系及び欧米系自動車メーカー等の需要に対応することを企図しています。本融資は、新日鉄によるタイでの溶融亜鉛めっき鋼板の製造・販売事業を支援するものであり、日本の鉄鋼産業の国際競争力の維持・向上に寄与するものです。
- JBICは今後も、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能を通じて、タイ等の成長市場における日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく所存です。