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2012年10月5日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、本日、三菱商事株式会社(以下「三菱商事」)と日本郵船株式会社が夫々50%出資するバハマ国法人TRANS PACIFIC SHIPPING 1 LTD.(以下「TPS1」)と、三菱商事と株式会社商船三井が夫々50%出資するバハマ国法人TRANS PACIFIC SHIPPING 2 LTD.(以下「TPS2」)との間で、夫々融資金額11,200百万円限度(JBIC分)のプロジェクトファイナンス*1による貸付契約に調印しました(以上の融資を総称し、以下「本融資」)。本融資は、いずれも株式会社三菱東京UFJ銀行、株式会社みずほコーポレート銀行及び株式会社三井住友銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は夫々16,000百万円です。
- 本融資は、TPS1及びTPS2が、三菱重工業株式会社が新造するLNG船を調達するための資金として充てられ、当該LNG船は、中部電力株式会社(以下「中部電力」)が上流権益を取得しているLNGプロジェクトから産出されるLNGを中部電力が輸送するために使用される予定です。本件は、日本の海運会社のノウハウを活用しつつ、近年、発電用燃料としての重要性が高まりつつある天然ガスの長期安定的な確保に寄与するものです。
- JBICは今後も、様々な金融手法を活用した案件組成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業によるエネルギー資源の開発や取得の促進を積極的に支援していく所存です。
注釈
- *1 プロジェクトファイナンスとは、プロジェクトに対する融資の返済原資を、そのプロジェクトの生み出すキャッシュフローに限定し、プロジェクト現地資産等のみを担保とする融資のことです。