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2012年12月17日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、14日(米国現地時間)、三井物産株式会社(以下「三井物産」)が出資するカナダ法人C2C Power Financing 3 LP(以下「C2C」)との間で、カナダの再生可能エネルギー発電プロジェクトを対象として、融資金額477百万カナダドル(JBIC分)を限度とするプロジェクトファイナンス*1による貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三菱東京UFJ銀行、株式会社みずほコーポレート銀行及び株式会社三井住友銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は795百万カナダドルです。
- 本プロジェクトは、三井物産が世界的な発電事業大手のフランス共和国法人GDF SUEZ S.A.及びカナダ法人Fiera Axium Infrastructure Inc.の組成するインフラファンドとともに出資するC2Cが、カナダのオンタリオ州及びブリティッシュ・コロンビア州にて、風力発電所(3ヶ所、発電容量計248MW)及び太陽光発電所(2ヶ所、同計20MW)を建設・操業し、今後20年間に亘って売電する事業です。本プロジェクトは投資回収期間も長く、収入も現地通貨建となることから、JBICは今回、カナダドル建の融資を行なうことで、事業者の外貨借入に関する為替リスクを軽減し、日本企業の長期に亘る海外事業を支援します。
- 本件は、日本企業が事業者として出資参画し、長期に亘り再生可能エネルギー発電所の運営・管理に携わるものであり、JBICは、日本政府が進めるパッケージ型インフラ海外展開をはじめとする戦略的プロジェクトの推進を目的に創設した「JBICインフラ・投資促進支援ファシリティ(E-FACE)」*2における取り組みの一環として、本プロジェクトを支援するものです。
- JBICは今後とも、多様な金融手法を活用した案件組成やリスクテイク機能を通じ、日本企業による海外事業展開を金融面から支援していく所存です。
注釈
- *1 プロジェクトファイナンスとは、主にプロジェクトのキャッシュフローを担保とする融資スキームのことです。
- *2 2011年4月1日付プレスリリースをご参照下さい。