- 地域: ヨーロッパ
- 一般機械・設備
- 輸出金融
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、15日(モスクワ時間)、ロシア連邦(以下「ロシア」)法人OJSC PhosAgroの子会社で、ロシアでリン系肥料及び窒素系肥料製造事業を行うOJSC PhosAgro-Cherepovetsとの間で、融資金額約264百万米ドル(JBIC分)を限度とするバイヤーズ・クレジット(輸出金融)の貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三菱東京UFJ銀行、シティバンク銀行株式会社及び株式会社みずほ銀行との協調融資によるもので、民間金融機関融資部分には独立行政法人日本貿易保険(NEXI)による貿易代金貸付保険が付保されます。協調融資総額は約440百万米ドルです。
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本融資は、OJSC PhosAgro-Cherepovetsが、モスクワ市から北に400Kmに位置するヴォログダ州チェレポベッツ市において保有する既設アンモニア製造プラントに加え、今般新たにアンモニア製造プラントを建設するにあたって、三菱重工業株式会社及び双日株式会社等からプラント設備等を購入するための資金に充てられるものです。
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ロシアでは、旧ソヴィエト連邦時代に建設された石油化学及び肥料関連プラントの多くが老朽化しており、今後もプラント建替えの需要が見込まれるところ、JBICが本融資により日本企業によるアンモニア製造プラントの輸出を支援することは、ロシア連邦の石油化学及び肥料事業分野における日本企業のビジネス機会の創出に繋がり、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、多様な金融ツールを活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、ロシア向け輸出や同国での事業への参画機会の拡大を金融面から支援していきます。