- 地域: アジア
- その他
- 出資
2014年3月24日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、20日、「海外展開支援出資ファシリティ」*1の一環として、CVC Capital Partners Jersey Limitedが運営し、CVC Asia Pacific Limited及びCVC Asia Pacific (Japan) Kabushiki Kaisha が投資助言を行う(以下総称して「CVCグループ」)、主にアジア地域で事業展開する企業を投資対象とするプライベート・エクイティ(以下「PE」)ファンド(CVC Capital Partners Asia Pacific IV、以下「本ファンド」)に関して最大50百万米ドル(JBIC分)の出資契約書を締結しました。
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本ファンドでは、CVCグループが有するネットワークを活用して案件発掘を行い、主にアジア地域(インドネシア、マレーシア、フィリピン、中国、香港等)で事業展開する企業への投資を行います。本ファンドの募集額の目標は、3,000百万米ドルです(うち日本からはJBICのほか、三井住友信託銀行株式会社(以下「SMTB」)も最大50百万米ドルの出資契約書を締結しました。)。
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近年の日本企業の海外M&Aにおいては、PEファンドがM&A対象企業の売り手となるケースが増加傾向にあります。本ファンドにJBICと共に日本側出資者として参画しているSMTBには、運営において取引先企業の紹介やファイナンス面での役割が期待されており、JBICは、大手PEファンドの一つである本ファンドへ出資参画することを契機として、CVCグループ及びSMTBとの間で、日本企業の海外M&A支援に向けて協働するフレームワークを構築します。本出資を通じて、JBICは、従来から行ってきた買い手である日本企業へのファイナンス支援に加え、売り手であるPEファンドとの連携により、日本企業の海外M&A支援を強化することを企図しています。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、出資機能を含む多様な金融ツールを活用し、日本の産業の国際競争力の維持・向上を積極的に支援していきます。
注釈
- *1 2013年2月26日付お知らせをご参照下さい。