メキシコ合衆国における自動車販売金融事業向け融資
海外展開支援融資ファシリティの一環として、日本の自動車産業の海外事業展開を支援

• 地域: 中南米
• 一般製造業・サービス業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：渡辺　博史）は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」^*1の一環として、日産自動車株式会社のアメリカ合衆国法人Nissan Motor Acceptance Corporation（以下「NMAC」）との間で、融資金額180百万米ドル（JBIC分）を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、民間金融機関との協調融資によるもので、協調融資総額は約300百万米ドル相当です。
    
2. 本件は、NMACを通じ、NMAC等が出資するメキシコ合衆国（以下「メキシコ」）法人NR Finance Mexico S.A de C.V.がメキシコにおいて実施する日本車を対象とした自動車販売金融事業に必要な資金の一部を融資するものです。
    
3. メキシコの自動車市場は、2012年の国内販売台数が約100万台（前年比10％増）となるなど同国の堅調な経済成長に伴い急拡大しており、同国において高いプレゼンスを示す日本の自動車メーカーにとって、米州における生産輸出拠点としての位置づけのみならず、販売先市場としても重要性を増しています。^*2同国の自動車市場においては、購入時の販売金融の利用率が高く、同国の自動車市場における販売促進・シェア拡大には、自動車販売金融が各自動車メーカーの事業戦略上重要なツールとなっております。本件は、こうした日本の自動車メーカーの海外事業展開を、金融面から支援するものであり、自動車販売金融事業への支援を通じて、日本の自動車産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
    
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件組成やリスクテイク機能を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。

注釈

1. *1 2013年4月1日付お知らせをご参照下さい。
2. *2 JBICが実施した「2013年度海外直接投資アンケート調査結果(第25回)」において、メキシコは、「中期的有望事業展開先国・地域（主要業種別）」の自動車部門で第４位となっています。詳細については、2013年11月29日付プレスリリースをご参照下さい。