- 地域: 中南米
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- 投資金融
2014年3月31日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、双日株式会社(以下「双日」)のブラジル連邦共和国(以下「ブラジル」)における100%出資法人2社が、夫々農業・穀物集荷輸出事業を行うブラジル法人CANTAGALO GENERAL GRAINS S.A.及びCGG TRADING S.A.の株式を取得するために必要な資金の一部を対象に94百万米ドル(JBIC分)の貸付契約を双日との間で締結しました。本融資は、株式会社三菱東京UFJ銀行、株式会社みずほ銀行及び日本生命保険相互会社との協調融資によるものです。
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双日は、本件株式取得により、ブラジル産穀物(大豆・とうもろこし・小麦等)を優先的に買い取る権利を獲得するとともに、農業・穀物集荷輸出事業におけるグローバルな仕入・販売ネットワーク等の経営資源を獲得し、アグリビジネス事業の基盤強化を企図しています。これは、食料・農業・農村基本法(平成11年制定)等において促進するとされている海外農業投資に当たり、日本の食料政策にも合致するものです。
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本融資は、アグリビジネス事業において、農業・穀物集荷から輸出までの穀物サプライチェーンを内製化し、アジアにおける食料供給の安定化に貢献する方針を掲げる双日の海外事業展開を支援するものであり、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。
注釈
- *1 2013年4月1日付お知らせをご参照下さい。