- 地域: 北米
- 一般製造業・サービス業
- 出資
2013年8月12日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、本日、「海外展開支援出資ファシリティ」*1の一環として、丸紅株式会社(以下「丸紅」)及び丸紅の100%出資子会社である米国デラウェア州法人Gavilon Agriculture Holdings, Co.(以下「GAH」)との間で、GAHの株式の取得に係る株主間契約を締結しました。JBICはGAHに対し600億円を優先株にて出資予定です。
- 丸紅の穀物取扱量は25百万トン/年(2012年度)に達しており、同社の中期経営計画(2013~2015年度)においても、グローバルな穀物バリューチェーンの強化・拡充を新規投融資計画における注力分野として位置付けています。かかる中、丸紅は、本年7月に、GAH及びその事業統括会社Gavilon Agriculture Investment, Inc.を通じて、米国穀物等取扱大手Gavilon Holdings, LLCの穀物・肥料販売事業(以下「ガビロンアグリ」)を買収しました。本件は、JBICが丸紅のガビロンアグリ買収を出資により支援することで、丸紅の穀物及び肥料販売事業の国際競争力向上に寄与するものです。
- 穀物事業について、丸紅はガビロンアグリ買収により、世界最大の穀物輸出量を誇る米国において農家からの直接買付→集荷・保管→流通に至る商流を確保することになり、丸紅の国際競争力向上が期待されます。これは、食料・農業・農村基本法(平成11年制定)等において促進するとされている海外農業投資に当たり、日本の食料政策にも合致するものです。
- JBICは、今後とも、日本の公的金融機関として、出資機能を含む多様な金融ツールを活用し、日本企業の海外事業展開を積極的に支援していきます。
注釈
- *1 2013年2月26日付お知らせをご参照下さい。