- 地域: アジア
- インフラ
- 一般機械・設備
- 輸出金融
2013年8月22日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、本日、ベトナム国営石油ガスグループ(Vietnam Oil and Gas Group (Petrovietnam)、略称:PVN)との間で、融資金額約85百万米ドル(JBIC分)を限度とするバイヤーズ・クレジット(輸出金融)の貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三菱東京UFJ銀行(幹事行)、株式会社みずほ銀行及びシティバンク銀行株式会社との協調融資によるもので*1、協調融資総額は約141百万米ドルです。
- 本件は、PVNがベトナム社会主義共和国北部タイビン省において石炭焚き火力発電所(2×600MW)を建設するにあたって、双日株式会社及び韓国法人Daelim Industrial Co., Ltd.のコンソーシアムより蒸気タービン等設備一式を購入するための資金を融資するものです。
- ベトナムでは、堅調な経済成長を背景に電力需要が急増する一方、必要な発電所建設が追いつかず、電力需給が逼迫している状況です。ベトナム政府は、こうした状況を踏まえ、電力供給能力の拡充を国家の優先課題と位置付けており、第7 次国家電力開発マスタープランの下、自国資源の有効活用も踏まえた発電所の建設を推進しています。同マスタープランの達成のために、同国の主要国営企業グループであるPVNは、本プロジェクトを含め複数の発電所の建設を進めており、こうした取組みは安定した電力供給による同国の経済発展のみならず、現地進出日系企業の事業活動にも貢献することが期待されます。
- JBICは、今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用しながら、日本企業によるベトナム向け輸出や同国での事業への参画機会の拡大を金融面から支援していきます。
注釈