- 地域: ヨーロッパ
- 一般製造業・サービス業
- 投資金融
2013年9月27日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、株式会社三井住友銀行、株式会社みずほ銀行、農林中央金庫、三井住友信託銀行株式会社及び日本生命保険相互会社(以下「各民間金融機関」)との間で、三井化学株式会社(以下「三井化学」)がドイツ連邦共和国法人Heraeus Holding GmbH(以下「Heraeus」)が保有していた歯科材料事業を買収することに際して、当該資金の一部に係る貸付契約を締結しました。
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本件は、JBICが各民間金融機関との間でそれぞれ締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、各金融機関を通じて三井化学によるHeraeusの歯科材料事業(歯の修復材等の製造・販売)買収に係る資金の一部(JBIC融資承諾額198.5百万米ドル限度)を融資するものです。
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貴金属から樹脂等の他の素材へのシフトが進んでいる歯科材料市場において、ポリマー技術等の化学分野に強みを持つ三井化学は、貴金属加工分野での強みを背景にグローバルに事業を展開しているHeraeusの歯科材料事業の買収を通じて、双方の強みを活用し、当該市場における新たなビジネスの展開を企図しています。
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本融資は、本クレジットラインの下、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関経由で迅速且つ機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。