- 地域: 大洋州
- 資源
- 投資金融
2013年12月25日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、本日、東京瓦斯株式会社(以下「東京ガス」)との間で融資金額159百万米ドル(JBIC分)限度の貸付契約に調印しました。本融資は、民間金融機関との協調融資によるもので、協調融資総額は265百万米ドル相当であり、JBICの「海外展開支援融資ファシリティ」*1の下での資源・エネルギーの確保・開発の促進に係る案件です。
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本プロジェクトは、東京ガスが、100%出資の子会社であるオーストラリア連邦法人Tokyo Gas Gorgon Pty Ltd(以下「TGG」)を通じて、Chevron Corporation、Exxon Mobil Corporation、Royal Dutch Shell Plc、大阪瓦斯株式会社、中部電力株式会社の5社グループと共同で、西オーストラリア州北西部沖合に位置するゴーゴン、ジャンツ等の大規模ガス田を開発し、原料ガスを海底パイプラインで同州バロー島の液化プラントまで輸送し、2015年以降、年間最大1,500万トンの液化天然ガス(LNG)を生産・販売する世界最大級のLNGプロジェクトです。本融資は、TGGが権益の1.0%を保有している本プロジェクトの開発のために必要となる資金に充てられます。東京ガスが本プロジェクトから引き取る125万トン/年(Chevron Corporationからの購入分:110万トン/年、権益保有見合分:15万トン/年)のLNGは東京ガスの年間LNG調達量の約10%に相当します。
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世界のLNG需要は、新興国での需要増や環境意識の高まり等から、今後も増加することが予想されています。日本にとっても、近年、LNGの安定調達への期待が一層高まっていますが、主要なLNG供給国であるインドネシアからの供給が大幅に減少することが見込まれている他、その他の国々との長期購入契約についても順次更新時期を迎えており、埋蔵量が豊富且つ政治・経済の安定した豪州のLNG供給国としての重要性は益々高まっています。こうした中、本プロジェクトにおいて日本企業の資源開発を支援することは、日本にとってのLNGの安定的な調達確保の観点からも重要な意義を有します。
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本融資は、重要な資源供給国において日本のガス会社による資源開発プロジェクトへの参画及びLNGの安定確保を金融面から支援するものです。JBICは今後も、日本の公的金融機関として、我が国企業による天然ガスや原油などの権益取得や開発を支援していきます。
注釈
- *1 2013年4月1日付お知らせをご参照ください。