マレーシアにおいて日本企業が実施するアクリル系繊維製品の製造・販売事業に対する融資
海外展開支援融資ファシリティの一環として、日本の化学メーカーの海外事業展開を支援

• 地域: アジア
• 一般製造業・サービス業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁：渡辺　博史)は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」^*1の一環として、株式会社カネカ（以下「カネカ」）のマレーシア法人KANEKA INNOVATIVE FIBERS SDN. BHD.（以下「KIF」）との間で、貸付契約を締結しました。本融資は民間金融機関との協調融資によるものです。
    
2. 本件は、KIFがマレーシア パハン州において実施するアクリル系繊維製品^*2の製造・販売事業に必要な資金を融資するものであり、生産設備の新設に充てられるものです。
    
3. カネカは、海外市場における需要拡大に対応すべく、2010年10月に海外生産拠点として、マレーシアにKIFを設立しました。今回生産する予定の製品は全量アフリカ向けに販売され、カネカは人口増や経済成長を背景に今後も旺盛な需要の拡大が見込まれるアフリカ市場における一層の市場シェア拡大を企図しています。本融資は、こうしたカネカの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
    
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。

注釈

1. *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
2. *2 本製品の主用途は頭髪用の付け毛（エクステンション）であり、アフリカの女性の間で必需品として使用されています。