- 地域: アフリカ
- インフラ
- 輸出金融
2015年3月30日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、27日、タンザニア連合共和国(以下「タンザニア」)政府との間で、融資金額約175百万米ドル(JBIC分)を限度とするバイヤーズ・クレジット(輸出金融)の貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三井住友銀行(幹事行)との協調融資によるもので、同行の融資部分に対しては、独立行政法人日本貿易保険(NEXI)による保険が付保されます。協調融資総額は約292百万米ドルです。
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本件は、タンザニア電力供給公社が同国ダルエスサラーム市において建設予定のガス複合火力発電所(240MW)向けに、住友商事株式会社より、三菱日立パワーシステムズ株式会社製のガスタービン等の設備・工事一式を購入するための資金を融資するものです。
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本件はJBICとして初のタンザニア政府向け輸出金融案件です。タンザニアでは、堅調な経済成長を背景とした電力需要の増加により、電力需給が逼迫しています。このような状況下、タンザニア政府は電力マスタープランを策定し、近年開発が進められている豊富な自国産ガス資源を利用した発電による電力供給能力拡充、及び発電コスト低減を目指しています。本融資は、JBICが日本企業によるガス複合火力発電所設備一式の輸出を支援することにより、日本企業の国際競争力の維持・向上に貢献するとともに、タンザニアにおける安定した電力供給による経済発展にも貢献することが期待されます。
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また、第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において、日本政府より官民協力の上、アフリカ地域への貿易投資を拡大していく旨が表明されたことを踏まえ、JBICは、アフリカ地域の民間セクター主導の成長促進やインフラ整備の促進を支援するため、「JBICアフリカ貿易投資促進ファシリティ」*1(JBIC Facility for African Investment and Trade Enhancement:通称「FAITH」)を創設しており、本件はFAITHの下での支援案件となります。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、日本企業によるインフラ関連設備輸出や海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 2013年6月3日付お知らせをご参照ください。