- 地域: アフリカ
- 環境
- 事業開発等金融
2015年3月30日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、27日、南アフリカ共和国(以下「南アフリカ」)の民間銀行であるスタンダードバンク(The Standard Bank of South Africa Limited、以下「SBSA」)との間で、総額250百万米ドル(うちJBIC融資分125百万米ドル)を限度とするクレジットライン(事業開発等金融に基づく与信枠)設定に係る貸付契約を締結しました。本件は、株式会社みずほ銀行(幹事行)との協調融資によるものであり、同行の融資部分の一部をJBICが保証します。
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本クレジットラインは、地球環境保全業務(通称「GREEN」)*1の下で、サブサハラ・アフリカ諸国における太陽光発電や太陽熱発電等の再生可能エネルギーを利用する環境関連事業に必要な資金を、SBSAを通じて融資するものです。
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SBSAは、アフリカ諸国20カ国に業務展開している資産規模でアフリカ最大の金融グループの中核銀行です。SBSAは再生可能エネルギー事業を積極的に支援しており、本融資は、サブサハラ・アフリカ諸国における温室効果ガス排出削減に寄与することが期待されます。これは、2013年11月に発表された「ACE: Actions for Cool Earth」(攻めの地球温暖化外交戦略)にも合致するものです。
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また、第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において、日本政府より官民協力の上、アフリカ地域への貿易投資を拡大していく旨が表明されたことを踏まえ、JBICはアフリカ地域の民間セクター主導の成長促進やインフラ整備の促進を支援するため、「JBICアフリカ貿易投資促進ファシリティ」*2(JBIC Facility for African Investment and Trade Enhancement:通称「FAITH」)を創設しており、本件はFAITHの下での支援案件となります。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした海外の地場金融機関などとも連携しつつ、様々な金融手法を活かした案件形成や、リスクテイク機能等を通じ、地球環境保全に向けた取り組みを金融面から支援していきます。
注釈
- *1 2010年4月1日付お知らせをご参照下さい。
- *2 2013年6月3日付お知らせをご参照ください。