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- 投資金融
2014年12月24日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、川崎重工業株式会社(以下「川重」)が出資する中華人民共和国法人大連中遠川崎船舶工程有限公司(以下「DACKS」)との間で、融資金額約175百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社みずほ銀行及び株式会社三井住友銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は約291百万米ドルです。
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本件は、中国東北部の遼寧省大連市においてDACKSが実施する造船事業に必要な資金を融資するものであり、船舶建造設備の増設に充てられます。
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川重は、ばら積み船、タンカー、LNG船等の各種船舶の建造を手掛けており、中国遠洋運輸(集団)総公司(COSCO)グループとの合弁でDACKSに参画しています。DACKSは、南通中遠川崎船舶工程有限公司(NACKS)に続く川重の中国第2の拠点として、川重の設計ノウハウや生産管理技術等を活用しながら中国を含む海外市場向けに船舶の建造・販売を行っています。新造船市場は海上輸送の増加を背景として将来的に堅調な需要が見込まれる中、今般川重はDACKSへの追加設備投資を通じ、大型船を中心とした船舶の建造及び販売の拡大を企図しています。本融資は、かかる川重の海外事業展開への支援を通じて、日本の造船業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 2014年7月1日のプレスリリースを ご参照下さい。