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海外投資セミナー2019
わが国の海外直接投資動向

  JBIC調査部 第1ユニット長 春日 剛
  中央大学商学部 伊藤恵子教授
  会場風景

株式会社国際協力銀行(JBIC)は2019年1月22日(火曜日)、「海外投資セミナー~わが国製造業企業の海外事業展開~」を開催しました。本セミナーでは、JBIC調査部 第1ユニット長 春日剛より、1989年から実施している「海外事業展開調査」の今年度の調査結果について、また、中央大学商学部 伊藤恵子教授より、「グローバル・バリューチェーンへの参加と日本企業のパフォーマンス」について、各々講演を行いました。当日は約110名のご参加があり、盛況のうちに終了しました。

本セミナーでは、はじめに春日より「わが国製造業企業の海外事業展開に関する調査報告(2018年度海外直接投資アンケート結果)」について報告しました。この報告では、2017年度におけるわが国製造業の海外事業の実績は概ね好調であったこと、また国内向け事業への積極性が高まる中、海外向けの事業展開には選択的な姿勢が見られ、「中期的有望国調査」では有望国の間でも得票率の二極化が進みつつあることを報告しました。また、保護主義的な政策の影響や環境規制の動向についても調査結果が報告され、足元で約3割の企業が保護主義的な政策の長期化が「減益要因である」と回答しており今後は海外直接投資の動向への影響に注視する必要があること、また環境関連では、世界的な環境規制の厳格化をビジネス拡大の好機と捉える見方も根強いことなどを紹介しました。

次に伊藤教授より、グローバル・バリューチェーン(GVC)への参加が国や企業に与える影響、GVC内における日本企業のパフォーマンスなどについての報告がありました。世界貿易の拡大を背景に、多くの国・企業がGVCに組み込まれている中、ネットワーク内でより多くの顧客を持ち、新しい知識を創出できる企業が、GVCにおける中心的な地位を向上させる傾向にあるとの説明がありました。具体的には、自由貿易が確保された環境では、より生産性の高い企業への資源の再配分が促進され産業全体の生産性が高まること、国境や産業を超えてモノが移動する際に知識も同様に伝搬されること、一定程度国内で研究開発に注力している企業が、貿易活動を通じて知識を獲得し生産性を向上できることなど、研究結果の紹介を交え説明がありました。なお、中国からの輸入の増加が、輸入国内の生産性の低い企業の退出を促し、雇用の喪失などに繋がるとの見方があるが、これにはGVCの進展よりも技術革新やイノベーションの有無がより影響するとの見方が示されました。また、日本の下流産業は中国の輸出産業と相互補完的な関係にあることから、輸入の拡大により収益拡大などの恩恵を受けるとの見方も示されました。最後に、日本のGVC内の相対的な重要性は、2000年代以降低下傾向にあり、背景として日本企業の技術力の低下があるのではないかとの懸念が示されるとともに、国内事業の強化に偏ることなく、より多くの海外の顧客との関係を構築することで、技術力の向上を通じGVC内の地位回復を果たしてほしいとの期待が示されました。

JBICは今後も引き続き、日本企業の海外事業展開に関する様々な情報提供を行っていく予定です。

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