アンゴラ共和国政府との会談の模様
JBICブースの模様
2019年8月28日から30日、横浜にて第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が開催されました。基調演説において安倍総理より「アフリカに躍進を!ひと、技術、イノベーションで。」を主題とする開会が宣言され、「この3年間、日本からアフリカへの民間投資が200億ドルに達し、この勢いが、この先、日々新たに塗り替えられるよう、日本政府も全力を尽くす」ことが表明されました。
アフリカ各国首脳の関心は、援助からビジネスへ変化しています。今回より新たに設けられた「官民ビジネス対話」では、日本政府より、アントレプレナーシップとエンタープライズの『ダブルE』とインベストメントとイノベーションの『ダブルI』による新たなTICADのもとで、JBIC、JICA、NEXI、JOGMEC等の活用により支援を強化していくことが表明されました。これを受け、JBIC副総裁の林は、「今回のTICADを機に、(1)インパクト投資の強化、(2)パートナーシップの強化、(3)リスクテイクの強化の3本柱でアフリカ貿易投資促進ファシリティ(FAITH)を強化していく」ことを強調しました*1。
TICAD7の機会を活用し、JBICは合計30件の会談等を実施。アフリカ関係諸国や開発金融機関との関係強化を一層促進すると同時に、具体的なファイナンス供与の可能性につき意見交換を行いました。西アフリカ開発銀行や南部アフリカ開発銀行とは業務協力協定を締結し、日本企業のアフリカ向け事業参画を促進していくことで一致しました。
また、JBICは、TICAD7にて各国機関や日本の民間金融機関等が主催する公式イベントにパネリストとして登壇した他、会場内でのパネル展示やパンフレットの配布を通じて、アフリカ向け取り組みを幅広く説明しました(小冊子*2「JBICのアフリカ向け取組」)。
援助からビジネスへと支援目的が変化する中、日本企業のビジネス展開を推進するJBICの役割はますます大きくなったと言えます。今後とも、日本企業の技術とノウハウが広くアフリカで活かされるよう、JBICは、アフリカ諸国や開発金融機関等と協力しながら、新しいアイデアを出し合いつつ、「経済フロンティア」の発展に貢献していきます。
注釈
- *1 詳細は2019年8月30日付お知らせをご覧下さい。
- *2 日本語の他、以下の言語でもご用意しております。PDFファイルをダウンロードしてご利用ください。
英語版、 フランス語版、 ポルトガル語版