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2008年10月31日
- 国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺 博史)*1は、30日、アジア輸銀フォーラム第14回年次会合において、同フォーラムのメンバー機関であるアジア各国の輸出入銀行(輸銀)等8機関*2との間で、金融危機対応における相互協力についての合意文書(シドニー宣言)に調印しました。
- 1996年に発足したアジア輸銀フォーラムは、JBICを含むメンバー機関が、それぞれが直面する様々な課題に対して協調して取り組む方策や戦略について話し合う場です。各機関の代表(会長、総裁等)が参加する年次会合は、各機関持ち回りで行われます。今年は豪州輸出金融保険公社(Export Finance and Insurance Corporation:略称EFIC)が主催者となり、オブザーバーのアジア開発銀行(Asian Development Bank:略称ADB)を含む計10機関が参加しました。
- 現下の金融市場の混乱が世界的な広がりを見せる中、今般調印されたシドニー宣言において各メンバー機関は、融資・保証等にて参画を計画するプロジェクトの実施に何らかの困難が生じるような場合に、共同して対処策を講じていくことに合意しました。
- 近年、アジア諸国は、貿易・投資の活発化を通じて経済的相互依存関係を益々深化させており、日本経済も、こうした相互依存の上に成り立っています。こうした状況下、JBICを含むアジア各国の輸銀等が協調し、貿易・投資の更なる拡大、経済連携の促進、エネルギーや環境問題等地域として直面する共通の課題への取組みを行うことは、アジア全体の持続的な経済成長に貢献するものと考えます。JBICは今後も、アジア諸国との経済連携の推進や日本企業のビジネスチャンス拡大のため、本フォーラムの場を通じてアジア輸銀間の協力関係を深めていく所存です。
- *1 国際協力銀行(JBIC)は、株式会社日本政策金融公庫(総裁:安居 祥策)の国際部門です。
- *2 豪州輸出金融保険公社(Export Finance and Insurance Corporation)
中国輸出入銀行(The Export-Import Bank of China)
インド輸出入銀行(Export-Import Bank of India)
インドネシア輸出銀行(PT. Bank Ekspor Indonesia (Persero) )
マレーシア輸出入銀行(The Export-Import Bank of Malaysia Berhad)
フィリピン輸出入銀行(Philippine Export-Import Credit Agency)
韓国輸出入銀行(The Export-Import Bank of Korea)
タイ輸出入銀行(Export-Import Bank of Thailand)