トルコ共和国において日本企業が実施する冷延鋼板・表面処理鋼板等の製造・販売事業向け融資
日本企業によるトルコ向け海外事業展開を支援

• 地域: 中東
• 一般製造業・サービス業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：渡辺　博史）は、2月26日、東洋鋼鈑株式会社（以下「東洋鋼鈑」）とトルコ共和国（以下「トルコ」）法人Tosyali Holding A.S.が設立した合弁企業Tosyali Toyo Celik Anonim Sirketi（英語名：Tosyali Toyo Steel Co .Inc.、以下「トスヤル トーヨー社」）との間で、融資金額約87百万米ドル限度（JBIC分、「海外展開支援融資ファシリティ」^*1の一環）の貸付契約を、またトルコの商業銀行であるYapi ve Kredi Bankasi A.S.との間で、融資金額約91百万米ドル限度（JBIC分）の貸付契約をそれぞれ締結しました。本融資は、いずれも株式会社三井住友銀行との協調融資によるものであり、同行融資部分の一部に対しては独立行政法人日本貿易保険（NEXI）による保険が付保されます。協調融資総額は約297百万米ドルです。
    
2. 本融資はいずれも、トスヤル トーヨー社がトルコで実施する冷延鋼板・表面処理鋼板等の製造・販売事業に必要な資金に充てられます。
    
3. 東洋鋼鈑は、東洋製罐グループホールディングス株式会社のグループ企業として長年培ってきた圧延・表面処理等の技術を活かして、鋼板関連事業における海外市場の開拓や成長市場への進出を推進することにより、中長期的な収益基盤を確立することを中期経営計画にて掲げています。こうした中、東洋鋼鈑は今後冷延鋼板・表面処理鋼板の需要拡大が見込まれるトルコに製造拠点を設立し、鋼板関連事業のグローバル展開を通じ、海外事業展開を積極的に推進していくことを企図しています。本融資は、東洋鋼鈑のこうした海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
    
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、トルコ等の成長市場における日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。

注釈

1. *1 2014年7月１日付お知らせをご参照下さい。