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2015年3月16日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、13日、川崎汽船株式会社、及び国際石油開発帝石株式会社(以下「INPEX」)の100%出資子会社であるINPEX SHIPPING CO., LTD.が出資するパナマ共和国法人Oceanic Breeze LNG Transport S.A.(以下「OBLT」)との間で、融資金額約87百万米ドル限度(JBIC分)のプロジェクトファイナンス*1による貸付契約に調印しました。本融資は、株式会社みずほ銀行及び三菱UFJ信託銀行株式会社との協調融資によるもので、協調融資総額は約125百万米ドルです。なお、本融資は、JBICの「海外展開支援融資ファシリティ」*2の下での資源・エネルギーの確保・開発の促進に係る案件です。
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本融資は、OBLTがLNG船を調達するための資金に充てられ、当該LNG船は主に、INPEXが豪州で主導するイクシスLNGプロジェクト*3から産出されるLNGを輸送するために使用される予定です。
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本件は、日本企業によるLNG事業参画からLNG輸送に至る燃料バリューチェーンの強化に向けた取り組みを支援するものであり、日本の海運会社のノウハウも活用しつつ、近年、発電用燃料として重要性が高まっている天然ガスの長期安定的な確保に寄与するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業によるエネルギー資源の開発や取得の促進を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 プロジェクトファイナンスとは、プロジェクトに対する融資の返済原資を、そのプロジェクトの生み出すキャッシュフローに限定し、プロジェクトの現地資産等のみを担保として徴求する融資スキームのことです。
- *2 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
- *3 なお、JBICはイクシスLNGプロジェクトに関連して、2012年11月21日に東京瓦斯株式会社との間で融資金額141百万米ドル限度(JBIC分)、2012年12月4日に大阪瓦斯株式会社の100%出資子会社である豪州法人Osaka Gas Ichthys Pty Ltdとの間で融資金額68.6百万米ドル限度(JBIC分)、2012年12月18日にイクシスLNG社との間で、融資金額50億米ドル限度(JBIC分)、2013年5月27日に中部電力株式会社との間で融資金額75億円限度(JBIC分)、2014年12月19日に関西電力株式会社の豪州法人Kansai Electric Power Ichthys E&P Pty Ltdとの間で融資金額約249百万米ドル限度(JBIC分)の貸付契約をそれぞれ締結しました。詳細は、2012年12月18日付プレスリリース、2012年12月18日付プレスリリース、2012年12月18日付プレスリリース、2013年5月27日付プレスリリース及び2014年12月19日付プレスリリースをご参照下さい。