- 地域: 中東
- インフラ
- 出資
2014年7月8日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、今般、「海外展開支援出資ファシリティ」*1の一環として、三菱商事株式会社(以下「三菱商事」)及び三菱重工業株式会社(以下「三菱重工」)とともに、Metito Holdings Limited(以下「MHL」)及びMHLの既存株主との間で、JBICによる最大92百万米ドルのMHLの種類株式取得に関する株主間契約を締結しました。本契約において、三菱商事及び三菱重工は、MHLの普通株式の38.4%を取得します。
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本件は、三菱商事及び三菱重工が、総合水事業会社であるアラブ首長国連邦ドバイ首長国を拠点とするMHLに出資参画する一方、JBICがMHLに対して種類株式にて出資し、同社の成長に必要な資金の調達を支援するものです。
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プロジェクト遂行能力に強みを有し、中東・北アフリカ・アジア地域で高いプレゼンスを誇るMHLに出資参画する事は、世界中で幅広い事業経験を有する三菱商事及び高い技術力と大型案件の豊富な実績を有する三菱重工にとって相互補完性が高く、本件は、両社による同地域における水事業展開のための事業基盤の獲得を支援することにより、両社の水事業における国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。また、2013年5月に経協インフラ戦略会議にて決定された「インフラシステム輸出戦略」において、日本企業による海外M&Aを活用した海外企業との協働やローカルプレイヤーとの連携支援に係る「海外展開支援出資ファシリティ」等の活用推進が謳われているところ、本件は同戦略にも合致するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、出資機能を含む様々な金融手法を活用し、日本企業の海外事業展開を積極的に支援していきます。
注釈
- *1 2013年2月26日付お知らせをご参照下さい。