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2015年11月30日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、株式会社三菱東京UFJ銀行(以下「BTMU」)及び株式会社三井住友銀行(以下「SMBC」)との間で、テンプホールディングス株式会社(以下「テンプHD」)によるシンガポール共和国(以下「シンガポール」)法人Capita Pte. Ltd.(以下「Capita社」)の買収に必要な資金の一部を融資する貸付契約を締結しました。
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本件は、JBICがBTMU及びSMBCとの間でそれぞれ締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、両行を通じて融資を行うものです(買収総額約58百万米ドルに対し、JBIC融資承諾額計約27百万米ドル限度)。
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Capita社は、シンガポールにて現地企業及び多国籍企業向けの人材紹介・人材派遣事業を展開しており、現地に根差した採用支援ノウハウや、日系・非日系の顧客企業や求職者の豊富なデータベースを有しています。人材サービス会社であるテンプHDは、本買収を通じ、ASEANのハブ拠点として人材ニーズも強く、かつ優秀な人材が集まるシンガポールでの事業基盤を強化することを企図しています。さらに、テンプHDは同国での事業を足掛かりとし、人材市場の成長が見込まれる東南アジア地域全体での事業を今後拡大していくことを企図しています。
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本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。