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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:近藤 章)は、27日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、株式会社三菱東京UFJ銀行(以下「BTMU」)との間で、帝人株式会社(以下「帝人」)によるアメリカ合衆国法人Continental Structural Plastics Holdings Corporation(以下「CSP社」)の買収に必要な資金の一部を融資する貸付契約を締結しました。
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本件は、JBICがBTMUとの間で締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、同行を通じて融資を行うものです。
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CSP社は、ガラス繊維強化複合材料(Glass Fiber Reinforced Plastic、以下「GFRP」)を使用した自動車向け部品の製造技術に強みを有する北米最大級の部品供給メーカーで、米国を中心に主要自動車メーカーと強固な関係を構築しています。帝人は、長期ビジョンとして「ソリューション提供型事業体への進化」を掲げ、高機能素材の領域では、自動車の更なる車体軽量化を見据え、これまで帝人が注力してきた炭素繊維強化プラスチック(CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic))と併せ、複合素材の自動車量産部品への適用を推進しています。帝人は、今回の買収を通じて、CSP社が有するGFRPを使用した自動車部品の製造技術を獲得すると同時に、北米自動車市場における強力な販売チャネルを獲得することで、北米において複合材料製品事業の基盤を強化することを企図しています。
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本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
- JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。
注釈
- *1 2016年6月21日付お知らせをご参照下さい。