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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:近藤 章)は、27日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、両備ホールディングス株式会社(本社:岡山県、代表取締役会長兼CEO:小嶋 光信、以下「両備HD」)との間で、融資金額計14百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約2件を締結しました。本融資は、株式会社三井住友銀行との協調融資によるものです。
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本件は、両備HDのミャンマー連邦共和国(以下「ミャンマー」)法人Ryobi Myanmar Distribution Service Company Limited (以下「RMDS」)が多温度帯(冷蔵・冷凍・定温・常温)管理を行う物流倉庫の運営事業に必要な資金を融資するものです。
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両備HDは、物流・旅客事業を中心に幅広く事業展開する中堅企業であり、堅調な経済成長等を背景に、日系スーパーマーケット等の出店が進みつつあるミャンマーにおいて、2016年5月にRMDSを設立しました。両備HDはミャンマーにおける日本食を含む生鮮食料品等の流通・拡販に欠かせない高品質なコールドチェーンを提供し、多温度帯倉庫の運営事業の市場シェアを獲得することを企図しています。
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本融資は、こうした両備HDの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。また、日本産生鮮食料品等の流通が可能となり、ミャンマーにおける日本食及び日本文化の普及への貢献が期待できるものであることから、「グローバル・フードバリューチェーン戦略(平成26年6月6日)」、「インフラシステム輸出戦略(平成28年度改訂版)」及び「クールジャパン政策」といった政府の施策にも合致するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、ミャンマー等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 2016年6月21日付お知らせをご参照ください。