- 地域: 中南米
- 環境
- 事業開発等金融
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、8日、バハマ国で開催された米州開発銀行年次総会の機会を捉えて、アンデス開発公社(Corporación Andina de Fomento、略称:CAF)との間で、総額100百万米ドル(うちJBIC融資分50百万米ドル)を限度とするクレジットライン(事業開発等金融に基づく与信枠)を設定しました。本件は、株式会社三井住友銀行及び株式会社八十二銀行との協調融資によるものであり、両行の融資部分の一部をJBICが保証します。
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CAFは中南米諸国を中心とする19カ国*3の加盟国等により出資構成される地域開発金融機関であり、中南米地域の経済統合、経済発展及び貿易金融等の促進等を目的としています。JBICはこれまで、中南米地域のインフラプロジェクトや日本から中南米地域向けの機器等の輸出、同地域における産業投資、輸出振興等に対する融資を通じて、CAFとの間で40年以上にわたる協力関係を構築しています。
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主要な中南米諸国は、昨年パリで開催されたCOP21に先駆け温室効果ガスの排出削減計画を公表し、気候変動対策を積極的に進めています。こうした中、CAFは加盟国の再生可能エネルギー及びエネルギー効率化事業を中心とした環境関連事業を積極的に支援しているところ、本クレジットラインは中南米地域における温室効果ガス排出削減に貢献することが期待されています。これは、日本政府が2015年11月に発表した「美しい星への行動2.0(Actions for Cool Earth:ACE2.0)」にも合致するものです。
- JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした地域開発金融機関などとも連携しつつ、様々な金融手法を活かした案件形成や、リスクテイク機能等を通じ、地球環境保全に向けた取り組みを金融面から支援していきます。
注釈
- *1 2010年4月1日付お知らせをご参照下さい。
- *2 2011年3月28日付プレスリリースをご参照ください。
- *3 アルゼンチン共和国、ボリビア多民族国、ブラジル連邦共和国、コロンビア共和国、エクアドル共和国、パナマ共和国、パラグアイ共和国、ペルー共和国、ウルグアイ東方共和国、ベネズエラ・ボリバル共和国、バルバドス、チリ共和国、コスタリカ共和国、スペイン、ジャマイカ、メキシコ合衆国、ドミニカ共和国、ポルトガル共和国及びトリニダード・トバゴ共和国(2015年3月末時点)。