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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1 の一環として、株式会社三菱東京UFJ銀行(以下「BTMU」)との間で、株式会社日本製鋼所(以下「JSW」)による大韓民国法人SM PLATEK CO.,LTD(以下「SMP社」)の買収に必要な資金の一部に係る貸付契約を締結しました。
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本件は、JBICがBTMUとの間で締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、BTMUを通じて融資を行うものです(買収総額23,685百万ウォン*2 に対し、JBIC融資承諾額約6百万米ドル限度)。
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SMP社は、韓国国内トップシェアのコンパウンド用混練押出機*3 の専業メーカーで、世界各国向けに多くの納入実績を持ち、特に低価格帯モデルで高い世界シェアを有します。一方、JSWは、プラスチック製品の製造工程で用いられる各種機械装置を取り扱う総合樹脂機械メーカーであり、コンパウンド用混練押出機では高機能機種を得意としています。JSWは、本買収を通して、SMP社の価格競争力に優れた製品をラインアップに加え、新興国市場向け受注の拡大を目指します。また、両社での営業情報の共有、営業拠点の相互活用、新型機種の共同開発などのシナジー効果も期待されます。
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本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
- *2 約23百万米ドル相当です。
- *3 プラスチックの原材料を均等に混ぜ合わせることで、製品の付加価値を高めるために用いる機械のことです。