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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:近藤 章)は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1 の一環として、株式会社三菱東京UFJ銀行(以下「BTMU」)との間で、サトーホールディングス株式会社(以下「サトーHD」)によるロシア連邦(以下「ロシア」)法人ZAO Okil-Holding(以下「Okil-Holding社」)の買収に必要な資金の一部に係る貸付契約を締結しました。
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本件は、JBICがBTMUとの間で締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、BTMUを通じて融資を行うものです。
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Okil-Holding社は、ロシア国内においてプライマリーラベル事業*2 を展開しており、主にアルコール市場、ビューティ・ケア製品市場、食品市場等向けの高付加価値ラベルを製造・販売しています。サトーHDは近年、同社事業戦略において、プライマリーラベル事業のグローバル展開、特に新興国成長市場における事業展開を積極的に進めています。サトーHDは今回の買収を通じて、ロシアで初めてグループ会社を持つことにより、Okil-Holding社の既存事業であるプライマリーラベル事業のみならず、サトーHDの事業の柱である、QRコードに代表される二次元コード等の自動認識ソリューション事業においてもロシアへの本格的な参入を企図しています。
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本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
- *2 一般消費者向け商品や物流、医療用ラベルのデザインから印刷、加工、出荷まで一貫して行う事業。