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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:近藤 章)は、本日、トヨタファイナンシャルサービス株式会社の100%子会社であるロシア連邦(以下「ロシア」)法人AO Toyota Bank (以下「TBR」)との間でロシア・ルーブル建ての限度貸付契約を締結しました。本融資は、民間金融機関との協調融資によるものであり、TBRがロシアにおいて実施するトヨタ/レクサスブランドの自動車を対象とした自動車販売金融事業に必要な資金の一部を融資するものです。本融資は、JBICによる初のロシア・ルーブル建て融資案件となります。
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ロシアの自動車市場は、近年、原油価格下落やルーブル安等の影響により販売台数が減少しています。しかし、自動車保有比率等に鑑み先進国に比べ拡大余地があり、経済回復に伴う需要増に合わせ販売台数も増加していくと見込まれています。このようなロシア市場の将来性を見据え、トヨタ自動車株式会社(以下「トヨタ」)を始めとする主要自動車メーカーが現地生産を拡大する等、重要な市場となっています。
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本件は、トヨタのロシアにおける事業展開において、シェア維持・拡大にあたり事業戦略上重要なツールとなる販売金融事業を、現地通貨建て融資を通じて支援するものであり、日本の自動車産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。