- 地域: 北米
- 資源
- 投資金融
-
株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、8日(現地時間)、伊藤忠商事株式会社(以下「伊藤忠」)の完全子会社であるアメリカ合衆国(以下「米国」)法人ITC-NCR, LLC(以下「ITC-NCR」)との間で米国ウェストバージニア州に位置するLongview原料炭鉱山の開発を対象とした融資金額56百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約に調印しました。本融資は、民間金融機関との協調融資により実施するもので、協調融資総額は80百万米ドルです。
-
本融資は、ITC-NCRが、2019年度から株主として参画している米国法人North Central Resources, LLCへの出資を通じて、Longview原料炭鉱山を開発するために必要な長期資金を融資するものです。本鉱山では2022年末からの本格生産開始に向けた開発を進めており、生産規模は米国において最大級の400万トン/年を見込んでいます。
-
原料炭は世界的にも資源量が希少である一方、鉄鋼原料として不可欠であるため、適正な価格で必要量を安定的に確保することが課題となっています。本件にて新たに開発される鉱山では、近隣の既存鉱区同様に本邦高炉とも相性の良い良質な原料炭の産出が見込まれています。米国はこれまでも長年にわたり日本向けに原料炭を安定的に供給しており、本件は日本が原料炭を安定的に確保する上で重要な意義を有します。
-
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本にとって重要な資源の確保に貢献するプロジェクトを金融面から支援していきます。