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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、3月31日、兼房株式会社(以下「兼房」)との間で、融資金額6百万米ドルを限度とする貸付契約を締結しました。本融資は株式会社りそな銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は10百万米ドルです。
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本件は、兼房のベトナム社会主義共和国(以下「ベトナム」)法人KANEFUSA VIETNAM MANUFACTURING CO.,LTD.(以下「KFVM」)が行う、工業用機械刃物等の製造・販売事業に必要な資金を融資するものです。
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兼房は、木材・紙・金属等の加工に用いる工業用機械刃物の生産を行っています。刃先耐久性を向上させる表面処理技術や、切断音を低減させる静音化技術等の独自技術を有しており、国内の機械刃物市場でトップシェアを誇ります。同社は、海外展開として中国・ベトナム等の世界9カ国に生産拠点及び販売拠点を有し、2018年に設立したKFVMを通じて、増産体制を確立、グローバル市場における一層の業容拡大を図っています。本融資は、こうした兼房の海外事業展開を支援することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。