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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、22日、三菱商事株式会社(以下「三菱商事」)との間で、ケジャベコ銅鉱山追加開発事業を対象とした融資金額30百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三菱UFJ銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は51百万米ドルです。
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本件は、三菱商事が出資するペルー共和国法人Anglo American Quellaveco S.A.*1(以下「AAQ」)が行うケジャベコ銅鉱山開発事業において、粒度が粗い銅鉱石からの銅回収を可能にするCoarse Particle Flotation導入に必要な資金のうち、三菱商事の負担分の一部を融資するものです。三菱商事は、ケジャベコ銅鉱山の権益保有割合(40%)相当の銅精鉱等を引き取り、日本の国内製錬所等に供給する予定です。
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銅は、電線、電気電子機器、自動車、建材、蓄電池、半導体等の幅広い用途で使用され、日本の産業にとって必須の金属資源であり、世界的な脱炭素化の潮流の中で電気自動車や再生可能エネルギー設備等の普及拡大に伴って、今後も世界的な需要増加が見込まれています。日本は銅地金の原料である銅精鉱の全量を海外からの輸入に依存しているため、長期安定的な銅資源の確保は喫緊の課題となっています。日本政府の掲げる「第6次エネルギー基本計画」(2021年10月閣議決定)でも、銅を含むベースメタルの安定供給確保の重要性が謳われており、本件は、日本企業が権益を有する銅鉱山の開発を支援するものであり、こうした日本政府の政策に沿うものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業による鉱物資源などの重要資源の開発・取得の促進を積極的にサポートし、日本への鉱物資源の安定供給確保をファイナンス面から支援していきます。
注釈
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2014年6月、JBICは三菱商事との間でAAQの株式取得のための貸付契約を調印しており、2019年3月、JBICは三菱商事との間でケジャベコ銅鉱山開発事業に必要な資金のための貸付契約を調印しています。詳細は2014年6月25日付プレスリリース及び2019年4月1日付プレスリリースをご参照ください。