- 地域: アジア
- インフラ
- その他
- 投資金融
-
株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、本日、株式会社JERA(以下「JERA」)との間で、融資金額630百万米ドル(JBIC分)の融資契約を締結しました。本融資は、民間金融機関との協調融資によるもので、協調融資総額は約1,063百万米ドル相当です。
-
本件は、JERAの子会社であるシンガポール共和国法人JERA Asia Pte. Ltd.を通じて、フィリピン共和国(以下「フィリピン」)法人Aboitiz Power Corporation(以下「Aboitiz Power」)の発行済み株式の一部を取得するために必要な資金を融資するものです。
-
Aboitiz Powerは、フィリピン大手財閥グループAboitiz Equity Ventures Inc.の子会社で、約460万kW(建設中を含む)の発電所を保有・運営する大手電力会社です。JERAは、「JERAゼロエミッション2050」において、2050年時点における国内外の事業からのCO2排出量ゼロを掲げており、Aboitiz Powerへの出資により、フィリピンにおけるエネルギーの安定供給を支えるとともに、同国の脱炭素化に貢献することを目指しています。本件は、こうしたJERAの取り組みを支援するものであり、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
-
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aを積極的に支援し、その海外事業展開を金融面から支援していきます。