会合の様子
株式会社国際協力銀行(JBIC)は、2019年3月5日、メキシコシティーにて、メキシコ合衆国(メキシコ)政府との間で第7回政策対話年次会合を開催しました。
本件は、2011年2月22日にJBICがメキシコ大蔵公債省等との間で締結した定期協議会の枠組みに係る覚書*1に基づく7回目の年次会合であり、昨年12月のロペス・オブラドール新政権発足後、初の会合となります。
今回の会合では、JBICからは、副総裁 林、常務取締役 黒石、インフラ・環境ファイナンス部門長 弓倉、米州地域統括 三宅他の出席、メキシコ政府からは、大蔵公債省エレーラ大蔵次官、経済省デ・ラモラ通商次官他の出席のもと、昨年12月に発足した新政権の政策及び今後のメキシコ経済についての展望、JBICとメキシコの今後の協力関係の在り方につき協議しました。
会合においては、新政権が注力する大型インフラプロジェクトや石油分野における民間資金を活用した経済活性化の戦略、昨年妥結を迎えた米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の意義といったテーマをはじめとする新政権の政策につき紹介があり、国内の地域格差をはじめとするメキシコ経済の抱える課題にも触れつつ、JBICとメキシコの今後の協力可能性について議論を行いました。
議論のなかで、民間資金を活用したインフラプロジェクトの推進には、リスク分担の在り方を定めた適切なフレームワークが重要となる点を確認しました。特に新政権の政策が注視されている石油分野、今後USMCA批准を控える通商分野については民間セクターとの対話が重要である点をJBICとメキシコ側とで共有しました。
JBICは、今回の年次会合を踏まえ、今後もメキシコの産業発展へ貢献するとともに、日本企業の新規ビジネス機会の拡大を支援すべく、引き続きメキシコの関係省庁及び政府機関等との間で具体的なプロジェクトの形成・推進に向けた協議を進めていきます。
注釈
- *1 詳細については2011年2月23日付プレスリリースをご参照下さい。