
日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2026年6月19日付で、株式会社国際協力銀行(JBIC)の代表取締役総裁に就任いたしました天川和彦でございます。
現在、国際社会においては、多国間主義に基づく国際秩序が揺らぐ中、中東における紛争の長期化やグローバルサウスの台頭などが複雑に絡み合い、不確実性が一層高まっております。こうしたかつてない不確実性が常態化する現下の状況において、経済安全保障およびエネルギー安全保障の確保は、我が国にとって避けて通れない重要課題となっています。このような環境の下、JBICに求められる役割は、ますます重要性を増していると認識しております。
従来の取り組みに加え、中東情勢を踏まえたアジアのエネルギーおよび重要物資の確保に向けたPOWERR Asiaの推進、日米戦略投融資の実行、さらには今般のJBIC法改正により可能となった経済安全保障上重要な海外事業への劣後出資等を通じ、JBICに対する期待に応えてまいる所存です。
また、国際政治経済情勢がさらに複雑化する中にあっても、気候変動への対応や、経済・社会・環境のバランスの取れた持続可能な開発と成長の追求は、引き続き国際社会全体の共通課題であり、持続可能な未来の実現に向け、統合的かつ実効性のある取り組みの重要性は一層高まっております。
こうした認識のもと、JBICはこれまで培ってきたグローバルネットワークと政策金融機関としてのリスクテイク機能を最大限に活用し、カーボンニュートラルと経済成長の統合的実現や、ホスト国との協働による社会課題の解決に貢献してまいります。また、これらの取り組みを着実に実行する基盤として、責任あるサステナビリティ経営を推進するとともに、人的資本経営の実践およびエンゲージメントの高い組織づくりにも取り組んでまいります。
今後とも、我が国企業の海外事業展開を力強く支援するとともに、国際的な社会課題の解決に貢献するため、多様なステークホルダーとの協議・連携を通じて、各種取り組みを一層強化してまいります。
本年は、第5期中期経営計画の最終年度にあたるとともに、次期中期経営計画を策定する重要な年でもあります。役職員一同、力を合わせ、JBICの使命の実現に全力で取り組んでまいります。引き続き、皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
株式会社国際協力銀行
代表取締役総裁 天川 和彦





